花色:
学名:Brachycome
別名:ブラキコメ
科名:キク科
分類:多年草(常緑)、一年草
原産地:オーストラリア
大きさ:背丈15〜30cm、横幅20〜30cm
主な見所:花(3〜11月)
ブラキカムと呼ばれて販売されるものは数種類ありますが、いずれもくせの少ない可憐な花をつけます。花つきがよく、株も自然にまとまるので寄せ植えの素材としてポピュラーになりました。
繊細な姿をしていますが、多年草のアングスティフォリアと一年草のイベリディフォリアはとても丈夫です。より葉が細いムルティフィダはこの2種に比べるとやや性質が弱いようです。いくつかの品種を交配交雑させたものが多く出回り、もはや園芸品種といってもよいくらいです。
とても丈夫な花です。日当たりと水はけのよい場所に植えることができればあまり手間はかかりません。夏の暑さに弱いところがあるので盛夏は遮光しますが、一部の品種は開花が続きます。アングスティフォリア系の品種はそれほど夏越しも難しくありません。
洋風の庭によく合い、自然風の庭にも合います。和風の庭にはあまり合いません。
あまり大きくならず、花姿や花色も控えめなので様々な組み合わせを楽しむことができます。淡い花と合わせたり、個性の強い花を調和させたりでき、とても万能な花です。単独で小鉢にこんもり咲かせても柔らかい印象で美しいです。
鉢植えにした例。草姿がやらかいので端側に植えて垂れるようにするのもよいでしょう。
花壇の前景に利用した例。よく広がります。
様々な品種が出回りますが大きくは3系統に分かれます。とはいえ、各種の交配が進みこの区別もあやふやになっています。
○アングスティフォリア系(B. angustifolia)
多年草種。やや葉幅が広く先端に切れ込みが入ります。丈夫な系統で、現在出回っている改良品種の主流になっています。他の2種に比べ湿気にも比較的強いです。
「ホットキャンディー」
アングスティフォリア系の品種。矮性で葉の幅が広く花つきがよい。育て方は同じです。
「ミニイエロー」
アングスティフォリア系の品種。矮性で葉の幅が広く花つきがよい。育て方は同じです。
「姫小菊」
アングスティフォリア系の品種。矮性で花つきがよく花期が長い。花色は赤紫〜ピンク、紫があります。育て方は同じです。
○イベリディフォリア系(B. iberidifolia)
一年草種。葉が細かく繊細です。交雑により多年草になっているものもあります。以前はよく出回っていましたが最近はあまり見かけません。乾燥に強くジメジメは苦手です。
イベリディフォリア系の品種。葉が線状で繊細な姿。育て方は同じです。
○ムルティフィダ系(B. multifida)
多年草種。イベリディフォリア系と同様に葉は細かく線状。花は少し小さめです。性質はイベリディフォリア系の品種に似ています。
交雑品種の一例。店頭では品種名のないものもよく出回っています。
オススメ度:★★★★★
丈夫で使い勝手も良く、欠点が少ない優秀な花。特に花つきや花期の長さを改良したアングスティフォリア系の品種群は初心者にもお勧め。
花の個性は強くありませんが、合わせる相手も選ばない良さがあります。