日当たり・土の水はけも悪くないのに美しく育ってくれない…。
そんなことはありませんか?
周囲の環境を見てみると、背の高い塀やほかの植物に囲まれている。
そんなときは風通しの悪さを疑ってみましょう。下の絵は風通しの悪い場所の例です。
でも、植物って日光と土があれば別に風なんて必要ないように思えますよね。
実際に風通しがよいと、植物にどんな効果があるのでしょうか?
風通しが悪いと湿気がこもりがちになり蒸れやすくなります。これではいくら土の水はけを改善しても効果が少なくなります。日当たりと水はけのよい場所を好む植物は、たいがい開けた場所で生育していると考えてもよいでしょう。ポピーやアネモネといった植物を想像してみるとわかると思います。
風通しがよいと湿気が抜けやすくなります。
空気がこもり、湿度が高い環境は、病害虫やカビの発生を招いてしまうことが多いです。カイガラムシとすす病、うどんこ病などが例としてあげられます。
室内でアカダニの発生が多いのも、雨だけでなく風通しの影響があるように思います。
植物自体も熱をもっています。その熱を逃がすために風が必要です。
生活熱がこもる環境は人間にとっても心地よくないように、植物にとっても息苦しくストレスのたまる状態になっていしまいます。
風は涼しさを運んでくれます。たとえ、気温が高くても風のあるなしで体感温度はかなり変わります。風通しが悪いと気温までこもってしまい、植物にとっては厳しい環境になってしまいます。
風通しの悪さは、特に気温が上がる梅雨から夏にかけては問題になります。
特に寄せ植えでは密植にしてしまいがちですが、風通しをよくして伸び伸び育てると本来の美しさを見せてくれます(もちろんスカスカの見た目でも本末転倒になってしまいますが…)
樹木も枝透かしや、剪定を通して風通しのよい環境を図るようにしましょう。