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花と緑のエッセイ

花と緑のエッセイ

大船フラワーセンターのハスの早朝開園

2025年7月中旬の某日(週末)に大船フラワーセンターの「ハスの早朝開園」を見に行きました。
その時の記録と感想です。
近年、大船フラワーセンターはハスの花の展示が充実してきています。2020年に静岡県沼津市の本廣寺(ほんこうじ)から約190品種を譲り受け、さらに2024年には大阪市鶴見区の咲くやこの花館から約20品種を譲りけるなど、約260品種、300株以上のハスを展示しているとのことです。
昔はこのようなイベントはなかったと記憶しており、今回初めて訪れることになりました。

アクセスについて

今回は大船駅から徒歩で訪れました。大船駅からバスを利用しても良いのですが、行きは早朝ということもあり電車との接続が悪く、駅から歩くことにしました。徒歩約16分程度。
週末ということで、通勤ラッシュの混雑はなく快適に乗車&歩けました。

開園時間直前の入園口の様子

開園時間直前の入園口の様子
入園口はすでに入園待機列ができていました。
なお、年間パスポートを持っていれば並ばずに入れますが、私は持っていないため、入園券の購入のために少し時間がかかりました。近所であれば、年パスを購入しておくのも良いかもです。

このイベントは、早朝開園が設定されている期間(例年6月下旬〜8月下旬)の「土日祝を中心とした特定日」だけ開催されています(特定日については公式サイト等で確認ください)
イベントが開催されている日は朝7時から開園しており、朝早くに見頃をむかえるハスの花のための設定となっています。

なお、6月を除いて、この時期はとんでもなく暑いので、暑さ対策は万全に!
なるべく曇りの日に訪れるとよいかもしれません。

玉縄桜広場のハス展示1

玉縄桜広場のハス展示1
展示場前にある、玉縄桜広場でハスの展示が行われています。
ハス展示は大鉢植えを並べたものとなっており、風景としての見栄えという意味では良いとは言えないですが、花に近づけるため個々の花を観賞するにはうってつけです。
また、株によっては背伸びをしても、花が見えにくいぐらい大きく立派なものとなっています。
写真愛好家の中には、折り畳みの小さい脚立を持ち込む人もいました。

玉縄桜広場のハス展示2

玉縄桜広場のハス展示2
ハスの品種は様々で、有名な大賀蓮から、一般には出回っていない植松家系や大石寺(だいせきじ)系、かつて京都にあった池に由来する巨椋池(おぐらいけ)系など、興味深いものが多いです。
このような珍しい品種が集まった背景には、先に述べたように静岡県沼津市の本廣寺からの寄贈によるところが大きいです。

気になったハスの品種1

大石寺22
ここからは、気になったハスの品種を紹介してみます。
一つ目は大石寺系の品種「大石寺22」。日蓮正宗総本山の大石寺で昔から受け継がれてきた品種で、品種名は「大石寺NO.○○」というのが正式名称となっているそうです。
一重咲きで、赤紫の斑が上品に入ります。つぼみも良い感じですね。

気になったハスの品種2

大灑錦
ハスの本場、中国作出の大灑錦(だいさんきん)。大洒錦(だいしゅきん)の別名もあります。
先ほどの品種と同じく赤紫の斑入りですが、八重咲きで豪華な印象です。
美意識や価値観の違いを感じますね。

何やら並んでいる?


展示の一角に、何やら列ができています。何でしょうか?

双頭蓮(そうとうれん)

双頭蓮
双頭蓮(そうとうれん)を近くで観賞・写真に撮るための列でした。双頭連は、1本のハスの茎から2つの花が咲く非常に珍しい現象のことです。
まだ花はつぼみで、開いてはいないのですが、花弁がしっかり色づいており、これはこれで良いタイミングなのではないかと思いました。
なお、私は列に並ばずに、遠くから望遠レンズでパシャリ。やはりこういったときは、スマートフォンのカメラよりも一眼レフやデジカメの方に分がありますね。

早朝ハスガイド

早朝ハスガイド
早朝開園日は毎日行われている、早朝ハスガイド。
ハスの発芽や葉の仕組みなど、植物としての特徴をメインにガイドしています。

スイレン池付近のヒマワリ

スイレン池付近のヒマワリ
この時期は暑くハス以外に見所が少ないのですが、そこは大船フラワーセンター。それでも様々な花が見られます。ヒマワリもその一つで、他にはムクゲスイレンユリキキョウなど。
ただ、春から初夏、秋のような花の多さは望めません。暑すぎですからね…。

ベニスジヤマユリ

ベニスジヤマユリ
ヤマユリ
写真1枚目はベニスジヤマユリ(紅筋山百合)。6月中旬から7月中旬に咲くヤマユリの変異種で、とても珍しいものだそうです。森の小道で見られます。
名前の通り花弁の筋が赤いのが特徴で、写真2枚目の通常のヤマユリと比べれば一目瞭然です。
この時期に訪れたなら、ぜひ探してみるとよいでしょう。

蓮サイダー

蓮サイダー
何かハスに関わるものを購入したいと思い、見つけたのが蓮サイダー。本館の売店で販売されていました。ハスには特徴的な香りがあり、その香りを生かした飲み物となっています。
一口飲んで「あれ?どこかで飲んだことがある」と思い、裏面を見ると、販売者が埼玉県行田市の業者でした。行田ハスで有名な古代蓮の里で以前に飲んだものだな〜と納得しました。

暑さ対策は万全に

ハスの葉シャワー
写真は涼し気なハスの葉シャワー。
ハスが見頃をむかえるこの季節は、早朝でもとにかく暑く、日差しがあればさらに暑いです。
暑さ対策は万全にしていきましょう!
水分補給や塩分補給はもちろん、本館やレストハウス、展示場などで、時折涼みながら観賞するとよいでしょう。レストハウス内にあるカフェも早朝開園に合わせて開いているので、ソフトクリームなどを求めるのも良いかもしれません。

屋外でのんびり休憩するなら、虫よけスプレーも欲しいですね!

とても暑い中で運営・管理されている方たちに感謝しつつ、大船フラワーセンターのハスの早朝開園の紹介を終わりとします。

帰りは、かなり暑くなってきてしまったので、岡本バス停から路線バスに乗って大船駅に。
やはりバスは早くて涼しく快適でしたが、藤沢駅から来たバスはかなり混雑していました。

美しいハスの品種を公開している大船フラワーセンターの詳しい紹介は下記からどうぞ。
大船フラワーセンター

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