家庭でできるミニビオトープでも自然の生き物たちが集まってきます。
一方で、小さな水鉢でも飼育できる生き物たちがいます。
ボウフラやコケを食べてくれる有用なものから、見ていてユーモラスなものまで様々です。
池ならば繁殖も可能で、生命のサイクルを身近で観察することができるでしょう。
ミニビオトープ向きの、体長が小さくて屋外でも冬を越せる淡水魚は少ないのですが、メダカはその代表的な魚です。ボウフラ駆除の目的で入れることもあります。
飼育は難しくはありません。植物が元気よく育っていて、水深が5cm程度取れていれば大丈夫です。ただし、狭い水鉢だと淘汰されてしまいます。大きな水鉢や池なら繁殖も可能です。色々な生物の捕食の対象になるのでメダカをメインにしたいなら保護が必要です。
メダカに似たカダヤシやアカヒレも飼育は可能ですが、雰囲気を守りたいなら普通のメダカを選択するのがよいでしょう。
メダカに次ぐ、日本でなじみのある淡水魚のひとつ。種類にもよりますが体長が大きくなり、泳ぐ力も強いので小さな水鉢には向いていません。
飼育は難しくはありません。水量や水深も十分ある大きい水鉢や池でなくては飼えません。遊泳力が強いので開けた場所を作ってあげるとよいでしょう。
ユーモラスな姿を楽しむとともに、ゴミの欠片や藻類を食べてもらう目的で飼育します。働き者ですが、アオミドロはそれほど食べません。
大きな水鉢や池なら飼育は難しくはありませんが、狭い水鉢だと栄養が少ないせいか、あまり長生きしてくれません。
水があるとトンボがやってくることが多いです。都会でも数種のトンボを見ることができます。ただ、小さな水鉢の場合はあまり問題になりませんが、大きめの池ではヤゴ(トンボの幼虫)が増えるとメダカなどを摂食することがあるので注意がいります。
場所にもよりますがカエルもやってきます。田んぼが近いと来る確率が高いです。また、池の中で自然にオタマジャクシが発生することもあります。
写真はトノサマガエル。水の中が好きなカエルです。