つくば市にある、国立科学博物館付属の植物園。学習する場の側面が強い植物園ですが、季節の花も見ることができます。身近な植物から珍しい植物まで幅広く植栽され、説明も豊富です
園内の大部分は植物の生態による区分けがされています。施設の目的である学術研究の色が濃いです。道が縦横にあって自由に散策できますが、看板に書かれた順路どおりに歩くと無駄がありません
駐車場前の入口から入場料を払って園内へ入ります
入口の教育棟には展示やワークショップなどが開催されることがあります
メタセコイアとセコイア、マロニエとトチノキの並木が出迎えてくれます
砂利の引かれた中央広場。テーブルが置かれた芝生の休憩スペースもあります。中央の植え込みには水辺の植物が植栽されています
観賞や衣食住で利用される植物など、人間とかかわりが深い植物を展示しています。場所はプロムナードを挟んで東西中央に分かれています
たくさんのシダが植えられたシダ園。見た目は地味ですが種類の多さに驚かされます。博物館付属の植物園ならでは、といったところでしょうか
こうした植物についての解説がとても充実しています。屋外の解説文の内容は平易でおもしろいものが多いです
中心部の池です。周りは林で囲まれ、中央には橋が架けられています。水生植物が自然な雰囲気で植えられています
ロックガーデンのようになった植物区。季節によっては花も楽しめます(写真はハナイソギク)
園の奥には、このような区分けの場所がいくつかあります。自然を切り抜いてきたような雰囲気です
木道が敷かれた湿地植物区。他の植物園では見られないマイナーな水生植物も多く興味深いです
小さい空間ですが、熱帯の水生植物が展示されています。珍しいマングローブの展示があり、ほのかに海の香りが漂います
研修展示館では様々な展示が行われます。屋上には天体望遠鏡があります
温室は熱帯資源植物温室、サバンナ温室、熱帯雨林温室の3つに分かれています。こちらも美しいというよりも珍しく変わった植物が多いです
熱帯の食用や薬用、香料などの有用植物が植えられた資源植物温室と、世界各地の乾燥地に自生する植物が植えられたサバンナ温室。植物の状態は良好です
アジアの熱帯雨林の植物たちが植栽されています。低地林と山地林に分かれており、さらに低地林は2階層になっています
ちょっと分かりにくいところにある温室。シダ植物区の近くにあります。日本で絶滅が心配されている植物が鉢植えで植栽されています
場所 | 茨城県つくば市天久保 |
交通 | 電車: つくばエキスプレス「つくば」駅からバスで約5分 「筑波実験植物園前」下車徒歩2分または、 「天久保二丁目」下車徒歩8分 車: 常磐自動車道桜土浦ICより約20分 駐車場120台(無料) |
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照 | |
URL | http://www.tbg.kahaku.go.jp/ |
My impression | ||||
マニア度 | 娯楽度 | 混雑度 | 交通の便 | 総合満足度 |
★★ | ★☆ | ★☆ | ★★ | ★★★ |
ここでは昔ながらの学術的な「植物園」の雰囲気を味わえます。美しい花目当てで行く場所ではなく、植物への興味を深めるところでしょう。植物の解説文も充実しています。 教育棟や研修展示館で配布している見ごろの植物がわかる冊子が便利。これを参考に園内を回るとよいでしょう。 駅から歩くとやや遠い位置にあります。バスの便はたくさんあるのでこれを利用しましょう。 つくば市の中心近くにありますが、イベント時以外はそれほど混まないのでゆっくり観賞できます。 多様な植物がみられるとあって、園内は自然色が濃く、樹木や草も鬱蒼としています。初夏以降はハチや蚊、毒虫などに十分気を付けましょう。 |
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注目の花:珍しい植物たち、クレマチス |