2025年1月中旬の某日(休日)にふなばしアンデルセン公園のチューリップまつりを見に行きました。
その時の記録と感想です。
チューリップまつりは毎年冬に行われているアイスチューリップを利用したイベントとなっています。
アイスチューリップとは普通は春に咲くチューリップの球根を前もって冷蔵・冷凍保存し、その後に暖かくすることで、春が来たと勘違いさせ、まだ寒い冬の時期に咲かせるものです。
「本来の季節に咲いたものではないのはちょっと…」という考えの方もいるかと思いますが、冬に咲く花が少なく、どうしても閑散期になってしまう冬のガーデンを彩る方法として、こういった人を呼び込みたい施設では個人的にはアリなのではないかと思っています。
切花の蛍光彩色みたいなものでしょうか。自宅で飾るのはためらわれますが、イベント会場で飾る場合はそういった派手な色付けをした切花も効果的だと思っています。
今回は、三咲駅から路線バスに乗車しアンデルセン公園西口バス停で下車して、西ゲートまで歩くルートを利用しました。
バス利用の場合は、アンデルセン公園バス停で降車して北ゲートを利用するのが分かりやすいですが、花が目当ての方なら、花の植栽が多い花の城ゾーンやメルヘンの丘ゾーンに近い西ゲートを利用して入園するのも良いと思います。
休日でしたが、暖かい季節のような混雑はなく、駐車場も余裕がありました。
チューリップまつりの期間は花の城ゾーンやメルヘンの丘ゾーンを中心に、様々な場所でチューリップがみられます。一方で、他の花は少な目でパンジーやビオラなどがみられる程度。
ハートのトピアリーはさすがにパンジーを利用していますね。
春に咲くチューリップと同様に色合い鮮やかで美しいアイスチューリップですが、冬に咲くためどうしても寒さの影響を受けやすく、株によっては花首が垂れたようになっているものも散見されます。
アップで撮る際は、なるべく美しく咲いている花を探してみましょう。
迷路状になった花畑で咲くアイスチューリップ。コストが高いであろうアイスチューリップは、やや間隔が大きめに植栽されているので、広角で写すとボリューム感が足りないかもしれません。
普段は広角で写すのが好きな私ですが、こんな時は比較的密集しているところを狙って望遠撮影することで見栄えをだしています。
1枚目に比べ、かなり密に植栽されているように感じるでしょう。「圧縮効果」といわてれます。
一方で、望遠レンズばかり多用すると「どこで撮ったか分からない」ような写真が量産されることになります。ありていに言えば、チューリップはどこにでも見られる花ですから…。
その施設でしか見られないような場面を撮影する。このあたりが腕の見せ所といえるでしょう。
https://youtu.be/cGOv2kDKe74
ふなばしアンデルセン公園の象徴ともいえる大きな風車の動画。
実はこの風車、平日は動いておらず、休日(土日祝)のみ回転しています。
混雑が苦手な私は平日に訪れることが多いのですが、この日はキッチンカーを目当てに休日を選んだので久々に回る風車を観賞できました。
風車の改修工事期間も挟んでいるので、動いている風車を見たのは何年振りかな…。
こちらのアイスチューリップの植栽間隔も大きいのですが、パンジーとの混植で豪華な雰囲気を出しいます。圧縮効果を狙ってパシャリ。
黄色のチューリップに青紫のパンジー、紫のチューリップに黄色のパンジー。配植も良いですね!
童話館前のチューリップは植栽間隔が密で、見応えがありました。
しかも、寒さの影響を受けずに綺麗に咲いている花が多かったように思えます。
広角でもこのボリュームなら、アイスチューリップとしては十分ではないでしょうか。
メイン会場であるイベント広場のアイスチューリップもかなりのボリューム。地植えのほかに鉢植えの展示も多く見応えがあります。
ただ、イベント会場とあってオープンスペースが多く取られているので、広角で写すと花がない空間が多くなりがちですね…。
あえてベンチも入れつつ、再び望遠レンズの力を借りてボリュームアップ。
チューリップの花は光沢が強いので、日差しに当たってキラキラしている様子が美しいです。
この日は4〜5台ほど来ていたキッチンカー。
メニューはファストフードのほかに、ピザやホットドッグ、本格コーヒーなど。
寒い冬なので、暖かいものを選びたくなりますね!
イベント広場に隣接するコミュニティーセンターでは、お土産のほかに軽飲食も購入できるのですが、その中での個人的なおすすめは「船橋のなしグミ」と「銀座餅」。
購入して園内の好きなベンチで食べるのが気軽で良いんですよね〜。
「船橋のなしグミ」は船橋産のなし果汁を使用した、JAいちかわと千葉工業大学、カネカ食品の共同開発のグミ。噛んでみるとしっかりとなしの風味が生きていて美味しいです。(ちなみにJAいちかわと名乗ってはいますが、市川市と船橋市、浦安市、柏市の一部を管轄に置いているJAです。)
船橋産にんじんを使用した「船橋にんじんグミ」もあるので食べ比べてみるのもよいかもしれません。
「銀座餅」は全国菓子大博覧会の名誉総裁賞を受賞した田村米菓の揚げせんべい。サクサクした食感とさっぱりした味が美味しい。
そういえば千葉県にゆかりが無さそうなのに、どうしてふなばしアンデルセン公園で扱っているのでしょうか…?仕入れスタッフの中に目利きの方がいるのかもしれませんね。
なお、千葉県のせんべいで有名なものといえば銚子電鉄のぬれ煎餅ですが、これは個人的に温めて食べるのが好きなので、その場で食べるよりもお土産で購入することが多いです。
冬ということもあり、サービスセンター前のチーバくんのトピアリーはちょっと不格好な姿でしたが、チューリップまつりを宣伝してくれていました。
暖かくなれば、綺麗な毛(!?)に生え変わって立派な姿を見せてくれるでしょう。
帰りは北ゲートを利用しようと、ワンパク王国ゾーンを抜けていきましたが、こちらでもアイスチューリップがみられました。ただ、子供連れが多いためか花を熱心に見ている人は少なく、もっぱらアスレチックなどの遊びに夢中のようでした。
それでも、植栽された花々はチューリップまつりという園内の雰囲気を高めることに十分役に立っているように感じました。
ふなばしアンデルセン公園の良さは、訪れる様々な性格の人々にとってのふさわしい場所を簡単に見つられるところなんですよね。子供連れはもちろん、カップルでも、友達同士でも、ひとりだって居場所があり、自由な楽しみ方ができます。
各ゾーンを緩くゾーニングすることで軋轢を生まずに園内の一体感を演出しつつ、様々な世代や立場の人を呼び込むことができます。大型テーマパークにはない良さだと思います。
太陽の橋から太陽の池を見下ろすと、寒い中でもボート遊びを興じる人たちが見えました。
例年1月ごろに見頃をむかえるアイスチューリップの時期は、園内の木々の葉が落ち寒々しい景色となっています。遠方から訪れる季節としてはあまりふさわしいとは思えないのですが、近隣の方なら冬に咲く可憐なチューリップを観賞するのもよいと思います。
なお、アイスチューリップの量感は関東近郊のテーマパークや植物園の中でも、かなり上位にいると思います。頑張ってますね!
昼前頃に訪れて閉園頃まで園内を散策しました。
運営・管理されている方たちに感謝しつつ、ふなばしアンデルセン公園のチューリップまつりの紹介を終わりとします。
様々な花のイベントで盛り上げている、ふなばしアンデルセン公園の詳しい紹介は下記からどうぞ。
ふなばしアンデルセン公園