佐倉草ぶえの丘バラ園は千葉県佐倉市の印旛沼近くにあります。野生バラとオールドローズが中心という玄人好きのするバラ園です。もちろんモダンローズもあり最盛期は多くの人で賑わいます
園内はミニ鉄道やふれあい動物園、アスレチック、宿泊施設などがありますが、そこに2007年追加でオープンしたのが今回紹介するバラ園。もともとこのバラ園は別の場所でNPOが運営していた「ローズガーデンアルバ」を移築したものです
研修センターにはバラの資料等が展示されています。帰りに立ち寄るとよいでしょう。
バラ園の入口は研修センター向かって右側にあります
バラ園はいくつかのコーナーに区分けされています。特に順序はありませんが、入って右手からぐるっと反時計回りに見ると効率よく回れます
前身の「ローズガーデンアルバ」を作るきっかけは、日本のバラの育種家・収集家で「ミスターローズ」と呼ばれた鈴木省三氏より寄贈があったバラをもとにしているそうです。そのため、氏の作出したバラがまとめられているコーナーがあります。写真右は氏作出の「万葉」(FL)
バラの改良の歴史を順に見られるコーナーです。このあたりはポールやアーチなどにかけられたツルバラや、背の低いバラがとても綺麗です
日本原産のバラとその改良種が植えられているコーナー。ハマナスの改良種のハマナシやサンショウバラが見所です。日本にも15種類もの野生バラがあるそうです
ここのメインといえるオールドローズガーデン。中心に芝庭とパーゴラを配し、周囲をオールドローズで彩っています。オールドローズはいくつかのコーナーに分かれ植栽されています
各コーナーでは白やピンク、黄色のバラを植栽したコーナーや、香りのバラ、シェードガーデンにも使えるバラなどを観賞できます。ちなみにオールドローズに決められた定義はなく、古いバラの品種を総称して呼んでいるものです
「熱帯地方でも丈夫に育つバラを」というインドのヴィルー・ヴィララカヴァン夫妻の研究により産まれたバラを植栽しています。日本でも必要になる時代がくるかもしれませんね
北イタリアのサンタ・マリアに住む、バラ研究家のヘルガ ブリシェより寄贈されたバラを用いたガーデン。谷状の傾斜にバラが植栽され、デッキの下には小川が流れています
ポールやアーチ、トレリスなどを使って、ツルバラで立体感を出しています。下草の宿根草も元気よく咲いています
入り口近くにある販売スペースにはバラの苗が販売されていますが、時期により別の場所に売場が設けられているときもあります。つるバラが絡まり展示の一部のようになっています
バラ園を眺めながら、バラのソフトクリームや軽食が食べられます
場所 | 千葉県佐倉市飯野 |
交通 | 電車: 京成本線「佐倉」駅から循環バスあり (本数が少ないので要確認) 車: 東関東自動車道「佐倉IC」から約25分 |
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照 | |
URL | http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/kusabue/ (佐倉草ぶえの丘HP) http://kusabueroses.jp/ (バラ園HP) |
My impression | ||||
マニア度 | 娯楽度 | 混雑度 | 交通の便 | 総合満足度 |
★★☆ | ★★ | ★★☆ | ★☆ | ★★★☆ |
自然の多い環境の中で咲くバラたちが楽しめます。バラのボリュームは十分。他では見られない珍しい品種も多いです。訪問の際は、ホームページやSNS等で開花状況をチェックしてから出かけましょう。原種からモダン、オールドと、ちょっと変わった品種が多いため、開花時期はかなり違います。最盛期でも6割程度と満開にはなりませんが、その分長く楽しめます。以前は近くにある京成バラ園ほどポピュラーではなく穴場的な場所だったのですが、マスコミ等で紹介されすっかり有名になり、最盛期は混雑するようになりました。 交通の便はあまりよくありませんが、駅から循環バスがあるので電車で行くことも可能です。 駐車場は広いですが最盛期は一杯になることもあります。早めの到着を。入場料は佐倉草ぶえの丘自体のものになります。ファミリーで訪れれば、他の施設も遊べるので一石二鳥です。京成バラ園のようにひどく混雑するというわけではありませんが、周辺道路(特に国道296号:通称成田街道)は混みやすいです。 |
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注目の花:バラ各種、宿根草 |