茨城県古河市にある総合公園。鎌倉公方であった足利氏が古河に移り、この公園内に館を構えて以降、「古河公方」と呼ばれていたことから、この公園の愛称となりました。
桃の花の名所として知られていますが、他にも大賀ハスや季節の花、紅葉も楽しめます。
また、景観設計に基づく自然風の公園内の景色も見どころです。
駐車場からすぐの正面入口。そばにはゲート状になっている管理棟があります。公園事務所やパンフレットの配布、展示室などもあるので立ち寄っていくとよいでしょう。
他の入口は、臨時バスの発着所にもなっている牧の地口などがあります。
管理棟のすぐそばには、せせらぎのある桃林があります。
また、小高い場所にはナノハナとハナモモの共演を見られる場所もあります。
北側にある桃林はハナモモの本数が一番多く、面積も広いので、花見や休憩するなら一番良い場所になっています。
桃林の由来は江戸初期時代までさかのぼります(詳しい経緯については公式ウェブサイトやパンフレット等を参照ください)。その故事に基づき花桃を植栽し復活させたものだそうです。
桃林の西側には、周囲にハナモモや樹木が植えられた不整形の池があります。
園全体は池や小川が多く、景色の変化や開放感が楽しめます。
園内のハナモモの品種は9割が花つき花もちのよい矢口という早咲きピンク花の品種です。その他には紅白咲きわけの源平、小型の樹高の寿星桃、遅咲きの菊桃、白花の寒白が見られます。
見頃は例年が3月下旬~4月上旬ですがサクラ同様毎年変化し、満開の時期も短いので公式サイトやSNS等で確認が必要です。なお、メインの矢口の見ごろは3月下旬頃となっています。
元は、古代ハスとも呼ばれる大賀ハスを2株譲り受け、それを植栽した池。現在では見事に池いっぱいに咲いています。見頃は例年7月ごろですが、こちらも確認が必要です。
大きな芝生広場。桃まつりの時期にはメインの祭り会場になり、出店もたくさん出ます。
各種イベントのほか、風のない日であれば熱気球を見ることができるかもしれません。
頂上の高さが渡良瀬川の堤防と同じという富士見塚。御所沼を復元した際の残土で造られたそうです。
富士見塚の周辺は芝生が広がり、芝すべりが楽しめます。
軽食と喫茶が楽しめるジェラテリア。
ジェラテリアの前には雪華園という小さな庭園があります。雪華園は自然風の景色が多い園内の中では珍しく、暗喩的な庭の構成になっています。
名称は室町時代、沼の近くに古河公方が居を構えたことが由来です。戦後の食糧難時代に一度埋め立てられてしまったのですが、現在は復元されています。
御所沼の形は公方様の森の台地を挟んでUの字状になっており、北側は正面入口や芝生広場が近く開放的な雰囲気になっています。
御所沼に限らず、池と岸の間は自然な雰囲気です。
コンクリートで護岸したりフェンスで囲んだりする場所は最小限にとどめています。
池に囲まれた台地にある雑木林。四季によって様々な景色が見られます。
近年は、キクイムシにより枝枯れを起こしている樹木が多いようで少し心配です。
御所沼の南側は小島や小川状の場所が多く、より自然な雰囲気が強くなっています。
釣りや、生き物採集をする人の姿が見られます。
池の周囲は樹木や花木が植えられ、特に春や秋は散策が楽しめます。
移築された古い時代の民家が2件建つ民家園。内部の見学も可能です。
近くには整備された茶畑もあります。
場所
茨城県古河市鴻巣399-1
交通手段
■公共交通機関
JR「古河」駅からタクシーで約10分。
JR「古河」駅より徒歩約40分。
桃まつりの期間のみ古河駅から有料の臨時バスあり。
古河駅から循環バスあり(小型バスのため桃まつり以外の時期に利用推奨)
いずれのバスも時刻表は公式サイトで要確認のこと。
■車
東北自動車道館林ICより約20分
駐車場あり(桃まつり期間は有料、それ以外の時期は無料)
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
古河久方公園の公式サイト。
URL:http://www.koga-kousya.or.jp/koga-park/
桃の開花状況は下記の古河観光協会の桃まつりサイトの方が詳細に載っています。
URL:http://www.kogakanko.jp/
庭園デザイン:★★★★★
自然地形や景観を生かした伸びやかな雰囲気の公園デザイン。特に復元した池や保存林などを自然風に組み合わせた風景が美しいです。また、コンクリート護岸や金属柵などをできるだけ少なくした水辺の構成も好ましいです。
桃林も、ただハナモモの木がたくさん植わっているだけでなく、池や小川、地形の高低差などと組み合わせてデザインしています。
植物充実度:★★★
園内の大部分を占めるハナモモの花の本数が充実しています。ただ、品種数的に言えば数種類程度と多くはなく、もっぱら花の量感を楽しむ形となります。他には大賀ハスが見所。それ以外にも各種花が見られますが、植栽数でいえばそれほど多くはありません。
全体的な管理状態は良好で、ハナモモの害虫管理にも気を使っているようです。
娯楽度:★★★★
園のハナモモの9割を占める早咲きの矢口の最盛期は花や庭園に興味が薄い方でも楽しめるでしょう。他には大賀ハスの時期も良いでしょう。それ以外の時期はゆったり散策するのに向いています。
桃まつり期間は各種出店やイベントを一緒に楽しめるのが魅力。また、お洒落なカフェテラスもあります。イベントとハナモモ観賞を合わせて半日程度は楽しめるでしょう。
混雑度:★★★★
桃まつりの時期はとても混雑します。特に土日は駐車場だけでなく周辺道路も大混雑します。
他の時期は混雑することはあまりありません。
園内は広く、オープンスペースも多いので、混雑時でも休める場所はあります。
交通の便:★★★
公共交通機関の場合、桃まつりの期間は臨時バスが古河駅からそこそこの本数で発着するので利用できます。車内が混雑するので、座りたい場合は早めに並ぶのが良いでしょう。
それ以外の季節は、本数は少なめですが古河駅から循環バスが利用できます。
なお、徒歩の場合は駅から長時間歩かなくてはならず一般的ではありません。
車の場合、広い道路に面しておりアクセスは悪くないですが、桃まつり期間は土日祝を中心に周辺道路が混雑します。また、駐車場は広めですが、こちらも桃まつり期間は土日祝を中心に満車になりやすいです。桃まつり期間の土日祝は早めの到着を心がけましょう。
総合満足度:★★★★
ハナモモの花の名所としてよく知られているとおり、最盛期は量感のある景色を楽しむことができます。一方で、巧みな景観設計に基づく、変化のある風景を楽しむことができるのが大きな魅力です。自然風の水辺の景色が多いのも個人的に評価が高いです。
自転車の乗り入れが禁止されているため散歩する公園としても優れています。ペットはOK。
園の性格上、ハナモモや大賀ハス以外の美しい草花や珍しい植物は多くありません。これらの花の時期以外に訪れるなら、自然風の景色を楽しむことを目的としたいです。
備考:ハスの花は早朝に開花し昼頃には閉じてしまうので、早めの到着を。
遠方から訪れる場合のお勧めの季節
3月下旬頃(モモ、矢口)
7月中旬頃(大賀ハス)