庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

はままつフラワーパーク

浜松湖の近くにあるフラワーパーク。桜の美しさで有名で、その頃に咲かせるチューリップと合わせて観賞できるのが大きな魅力。他にもフジやバラの季節も楽しめます

園内はやや広め。正面ゲートや大温室の高度が高く、北側の池部分は低くなっています。順路を考えないと坂道の上り下りが増えてしまうので注意。ガーデントレインを使って目当ての場所まで一気に移動するのも良いでしょう。今回は正面ゲートから一旦大温室と大温室周囲を巡って、そこから反時計回りで主な見どころを紹介します

正面ゲートからすぐの季節の花が植えられたガーデン。
すぐそばにはフラワートレイン乗り場もあります

すり鉢状に低くなった噴水。一定の時間で噴水によるショーが見れます。周囲に植えられたツツジが咲く頃は綺麗です。奥の建物は大温室のクリスタルパレス

植物をモザイク状に配置して立体物を造るというモザイカルチャー。
ホワイトガーデンの前やクリスタルパレスの横に配置されています

植物園の温室とは異なる見せる展示重視の温室。各種園芸植物や熱帯植物が観賞できます。風雨にさらされないので花の一つ一つが綺麗です。中央のイベントコートやボーダーガーデンが見どころ

大温室の隣にある整形のローズガーデン。一番の見頃はつるバラのトンネルが見られる5月中旬〜6月上旬

長いボーダーガーデンが続く道。谷状になっており周囲は余計なものが見えず、隣には藤棚やサクラ並木もあって華やかな印象。見頃は春から初夏にかけてです

スマイルガーデンから日本庭園にかけて長い藤棚が一緒に続いています。
スマイルガーデン側は紫花、日本庭園側は白花です

春にチューリップとサクラの共演が見られるエリア。水の流れや池に沿って美しい景色が楽しめます。サクラやチューリップの季節以外でも新緑や花木が楽しめます。

広々とした池。周囲にはロウバイや枝垂れサクラなどの花木が植えられ、夏にはハスが咲きます。池の奥側は動物園入口の浜松湖ゲートにつながっています

季節の花が咲く花畑。周囲に植えられたソメイヨシノとともにチューリップが楽しめる春に一番の見頃を迎えます

園内は歩いて回れると思いますが、フラワートレインの乗車代金は安価なので気軽に乗って降りても良いと思います。あるいは最後に１周するのも楽しいでしょう

My impression

庭園デザイン：★★★
水辺の広場やスマイルガーデン、西洋庭園風の噴水池など多様な庭園スタイルが見られます。様々な庭園デザインが観賞できてお得と感じる一方、フラワーパーク特有のまとまりのなさを感じるかもしれません。ただ、樹木が多いためか全体的な雰囲気はおおらかで良い雰囲気です。

植物充実度：★★★★
様々な花や樹木が見られます。園芸植物も豊富。また、紹介したエリア以外にもアジサイやツツジ、ハナショウブなど花木や草花が多く見られます。特に春から初夏にかけての充実度が高いです。植物の管理状態は良好。

娯楽度：★★★★
春から初夏の花畑は美しく管理されており、花にそれほど興味がない人でも楽しめます。メインエントランスにはカフェレストランやショップもあり。
また、隣接して動物園があって共通券もある通り両方楽しめます。動物園入口でもある浜松湖ゲートから行き来が可能です。近場には舘山寺温泉や浜名湖遊覧船など観光できる場所もあります。

混雑度：★★★★
園内はやや広いですが、春から初夏の土日祝や大型連休中はそれなりに混雑感があります。ただ、オープンスペースが多く混雑時でもホッとできる場所はあります。

交通の便：★★★★
公共交通機関の場合、駅からは遠いものの浜松駅からバスの便はかなりの本数があります。ただ、乗車時間がやや長めになるので予定を立てる際は注意しましょう。
車の場合、広めの駐車場があり悪くありませんが、サクラの季節や大型連休中などは駐車場が満車になることもあります。早めの到着をお勧めします。

総合満足度：★★★★
様々な傾向があるフラワーパークの中では植物に重点を置いており、しっかり花や緑を楽しめる施設。園内は樹木が多く、適度な起伏もあって全体的な雰囲気は良いです。バリアフリーに対応してエレベーターやスロープカーを設置する姿勢も好感できます。
遠方から訪れる場合は春のソメイヨシノと同時期に咲くチューリップの共演する季節か、初夏のフジやバラが観賞できる季節がお勧めです。それ以外の季節は入場料が無料や安価になり、近隣の方の憩いの場的な雰囲気が濃くなります。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
春（ソメイヨシノ、チューリップ）
春〜初夏（季節の花）
初夏（フジ、バラ）