※ヴァンジ彫刻庭園美術館及びクレマチスガーデンは2023年9月30日をもって閉館となりました。非常に残念です。復活を祈りつつ、このページは過去の記録としてご覧ください。
クレマチスの丘は美術館や文学館、自然公園、レストランなどが集まった複合施設。ここでは、その一部であるヴァンジ彫刻庭園美術館内にあるクレマチスガーデンについて紹介します。
目当てのクレマチスガーデンはヴァンジ彫刻庭園美術館の中にあります。
ヴァンジ彫刻庭園美術館入り口も兼ねているチケットセンター。周囲には花木も植えられています。
チケットセンターから庭園に入ったところが美術館の一番高い所。全体を見渡すことができ、晴れた日には開放感抜群です。
脇にはクレマチスを中心としたボーダーガーデンがあります。
ここでいったん美術館の建物の中へ。内部の彫刻作品が観賞できます。
美術館から外へ出ると、再び芝庭が広がるガーデンがあります。名の通りたくさんの品種が植えられています。全体で約200品種2000株ほどあるそうです。
庭園の中心には彫刻作品。ほふく性のコニファーにクレマチスを絡ませるおもしろい仕立て方です。
階段の下にも何かあるかも?ぜひ訪問して確かめてみてください。
スイレンが植えられた円形の池。池の中心など、ちょっとした所に彫刻が置いてあります。
バラとクレマチスのコンビネーションが見られるガーデン。木立性のバラとクレマチスは定番の組み合わせで、やはりよく合いますね。
園内を眺めながらお茶や軽食を楽しめるガーデナーズハウスがあります。その隣には白い花が植えられた整形のホワイトガーデンが造られています。
順路に従って進むと水が脇に流れる通路があります。刈り込みものの樹木と、草花やクレマチスがよく似合っています。ただ、ほぼ直線のため水路の存在感が弱く感じられます。
美術館出口付近には美術館の雰囲気と調和したレストランや、お洒落なフラワーショップがあるので立ち寄ってみるとよいでしょう。
場所
静岡県駿東郡長泉町東野クレマチスの丘347-1
交通手段
■公共交通機関
JR東海道線「三島」駅より無料シャトルバス約25分。
■車
東名自動車道「裾野IC」より約20分。
東名自動車道「沼津IC」より約12分。
新東名自動車道「長泉沼津IC」より約10分。
駐車場あり(無料)
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:https://www.clematis-no-oka.co.jp/
庭園デザイン:★★★
庭園の中心部分は彫刻作品と芝生をメインとしつつ、主に庭園の外周部をクレマチス等の植栽で彩っています。クレマチスの特性を生かしてポールやアーチなどで立体的な植栽が多いのも特徴です。
植物充実度:★★★
クレマチスの開花期間は長く、他の花とともに花を切らさないようにしていますが、やはりクレマチス開花最盛期である初夏が一番綺麗で、バラとのコラボも見られます。
娯楽度:★★★★
クレマチスの開花最盛期の初夏は美しく、庭園にそれほど興味がない人でも楽しめます。もちろん、それ以外の季節も彫刻作品に興味があればどの季節に訪れても楽しめるでしょう。
複合施設のため他の美術館や文化施設、自然公園、レストラン等を巡ってみるのも良いと思います。
混雑度:★★★
園内はやや広めで、オープンスペースもあるのでそれほど混雑感はありません。
交通の便:★★★
公共交通機関の場合、交通の便は駅から遠いですが、無料シャトルバスがそれなりの数で出ており悪くありません。ただ、大型連休中などはバス車内が混雑することがあります。
車の場合、高速インターからの道順がやや分かりづらいのでカーナビ推奨。
総合満足度:★★★
美術館内にあるメインをクレマチスに絞った珍しいガーデン。ガーデン自体のボリュームはそれほど広くはありませんが、クレマチス開花最盛期は見ごたえがあります。美術館内のためかどことなく上品な雰囲気なのも良いです。ただ、彫刻と花の植栽との距離が離れていて、美術と庭園との共演という意味ではやや弱いと感じる点は残念。
備考:美術館と庭園の大規模修繕は老朽化以外にも、経営難による静岡県への無償譲渡とその後の利用方法も影響してのことだと思われます。長期休館でどう生まれ変わるかは気になるところです。
遠方から訪れる場合のお勧めの季節
初夏(クレマチス、バラ)
※2023年9月30日をもって閉館。