新潟県湯沢町にあるテーマパーク付属の高山植物園。初夏から梅雨にかけてロックガーデンやあやめヶ池に咲く各種高山植物が見所です
ロープウェイのチケット売場や日帰り温泉、売店などがある山麓駅。越後湯沢駅から徒歩10分程度です。ここからロープウェイに乗って湯沢高原山頂エリアにアクセスします。ロープウェイのチケット料金が実質的な入園料になっています
非常に大きなロープウェイ。世界最大級とのことです。天気が良ければ周辺の山々や、越後湯沢の街並みが見渡せます。約7分の空中散歩です
ロープウェイでパノラマステーション(山頂駅)まで上ると湯沢高原山頂エリアに着きます。少し離れた場所にある高山植物園はバスとリフトを乗り継いでアクセスするのが楽ですが、小花の道経由で歩いても大した距離ではありません。ここでは徒歩+リフトを利用したルートを紹介します
山荘風のイタリアンレストランを横に見ながら、小花の道を下っていきます。眺めが良く周辺には季節の花が見られ、高原の雰囲気を自然と感じられます。車道と合流し少し歩けばリフト乗場が見えてきますが、そこが高山植物園の入口付近になっています
細長い形をしたあやめヶ池のほとりに高山植物園の入口があります。まずは順路通り向かって右側の歩道を歩いていきましょう
明るい樹林の中でレンゲツツジなどが咲きますが、実際は草原状に開けた部分が多いです。注目はピンク花のヒメサユリ。小型の非常に美しいユリですが、開花最盛期は初夏の一週間程度と短いです
池側は湿生花園。初夏に咲く紫花のヒオウギアヤメの群落が見所。こちらも花期が短めなので要確認。夏にはピンク花のウンナンショウマが見られます
小川が流れる湿った環境の低地部分。日当たりのよい場所にはクリンソウやクロユリ、明るい日陰の場所にはオオバギボウシなどの群落が見られます
林床には初夏のやや早い時期にキレンゲツツジなどの高山性ツツジが咲きます。明るい場所には夏にホザキシモツケやヤナギランなどが見られます
上越新幹線のトンネル工事で出た石を再利用したというロックガーデン。2500m級の高山の自然を再現しています。段状になっており階段を上り下りしながら観賞できます
白花はエーデルワイスの仲間のホソバウスユキソウやハヤチネウスユキソウ。地味な花ですが、いずれも絶滅危惧種で自然の高山で観賞するのは大変です。黄花のミヤマダイコンソウなど夏山シーズンに登山でお馴染みの花も見られます。また、日本の高山植物だけでなく、チャボリンドウやイワカラクサなどヨーロッパの高山に咲く外国産の花も多く見られます
ロックガーデンの前に建つショップ。ジェラートなどの軽食が頼めます
帰りは行きと対面側の池のほとりを歩きます。高山湿原の池塘周辺のような景色が見られます
帰りはやまびこリフトに乗って登りを省略しましょう。レストラン「エーデルワイス」付近に上ってこれます。展望が良いので食事や休憩をしていくとよいでしょう
冬はスキー場になる眺めがよい斜面を利用した花畑。夏にはユリ、秋にはコキアが見られます。斜面を下りながらパノラマステーションに戻り、ゴンドラに乗って帰路に着きます。時間があれば山麓駅の日帰り温泉でゆっくりしていくのも良いかもしれません
場所 | 新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢 |
交通 | 電車: 上越新幹線「越後湯沢」駅より徒歩約10分 車: 関越自動車道「湯沢IC」から約5分 駐車場(無料) |
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照 | |
HP | http://www.yuzawakogen.com/green/ |
My impression | ||||
マニア度 | 娯楽度 | 混雑度 | 交通の便 | 総合満足度 |
★★ | ★★☆ | ★☆ | ★★★ | ★★★☆ |
冬にはスキー場になる施設ですが、高山植物園は独立して造られているためしっかり様々な花が楽しめます。おすすめの季節は高山植物園ロックガーデンフェアが開かれ、数多くの花が見られる初夏から梅雨の時期。スカシユリの群落がみられる夏もよいのですが、夏休みの時期はテーマパーク色が濃くなるので、子供連れ以外はあまりおススメできません。 眺めが良い場所が多く、一般的には天気の良い日が狙い目ですが、高山植物園は谷間のような場所にあるので、曇りの日でも十分楽しめます。 園内はよく管理されています。レストランや日帰り温泉など施設も充実しています。新潟はお米やお酒、もち豚など美味しいものが多いです。 新幹線が止まる越後湯沢駅から歩いて行けるため交通の便は非常に良いです。高速のインターからも近く、広い駐車場もあり車でも快適。 |
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注目の花:ヒオウギアヤメ、ヒメサユリ、高山植物各種 |