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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

玄宮園・楽々園





玄宮園は滋賀県彦根市にある彦根城に隣接した日本庭園。彦根城の下屋敷であった槻御殿(けやきごてん)に伴う後園として江戸時代に造られた池泉回遊式庭園です。大きな池を中心に大小様々な中島や橋、その後ろに見える彦根城が大きな見所になります。
隣にある御殿部分の楽々園も併せて紹介します。この2つの史跡は「玄宮楽々園」という総称で国の名勝に指定されています

周辺地図(クリックすると大きくなります)


庭園は彦根城のすぐ隣にあります。
先に庭園を見るあるいは庭園のみを観賞する場合は、東口券売所から玄宮園に入り西口券売所に出て楽々園を巡るルート。城を見学した後で庭園に訪れる場合は、表門から城を巡って黒門を出て、楽々園を観賞した後に西口券売所から玄宮園に入り東口券売所を出るルートになります

玄宮園

東口券売所と、西口券売所


庭園入口は桜場駐車場に近い東口券売所と、彦根城の黒門券売所や楽々園に近い西口券売所の2つあります。ここでは東口券売所から入り、庭園の名所を記した「玄宮園十勝書上」にある主な見所を中心に紹介します

魚躍沼(ぎょやくしょう)


庭園の大部分を占める大きな池。大小4つの中島と、それにかかる橋が景色に変化を持たせています。

鳳翔台(ほうしょうだい)


築山の上にある見晴らしのよい茶屋。かつてはここから伊吹山が見えたとのことです。
抹茶を頼めば茶屋の内部でのんびりと庭園の景色を観賞できます

臨池閣(りんちかく)


鳳翔台とつながった池に飛び出した茶室。重要な茶室であるとともに、池の対岸から見た時のポイントとなっています。残念ながら非公開となっています

龍臥橋(りゅうがばし)


園内で一番大きな橋。橋の上から対岸の景色を眺めることができます

中堀


龍臥橋から庭園の外周部側に向かうと見えてくるのが中堀。夏にはハスの花が咲きます。
柵等がないので、中堀側に近づきすぎて落ちないように注意

鶴鳴渚(かくめいなぎさ)


神仙思想(鶴は千年、亀は万年)に由来した鶴島と考えられている中島。松や岩組が見所です

船小屋


船の保管場所とされていたと考えられる船小屋の遺構。庭園内には他にも跡として残る建物や社がいくつかあります。江戸時代には玄宮園内での舟遊びのほか、水門を開いて近隣の寺社や屋敷に出向くこともあったそうです

武蔵野


広場状になった場所。この周辺から眺める池や中島を前景とした彦根城の景色は庭園の大きな見所です

八景亭


茅葺の数寄屋造りの建物(臨池閣はその一部の茶室部分)。以前は料理旅館として利用されていましたが、現在は廃業し非公開になっています。建物手前に架かる橋は七間橋です

楽々園

玄宮園から見る楽々園


玄宮園の西側からは、隣にある楽々園を眺めることができます。ここからいったん西口券売所から玄宮園の外に出て楽々園の入口にあたる玄関棟に向かいましょう

玄関棟


江戸時代後期の槻御殿は非常に大きな建物群でしたが、現在は一部を残すのみとなっています(保存修理事業実施中)。玄関棟内部は非公開で、その脇に楽々園内部への入口があります。

御書院


楽々園内に入るとまず見えてくるのが御書院。江戸時代後期に増築されたもので、その際に手前にある楽々園庭園も整備されました

楽々園庭園


枯山水の庭園。玄宮園の一部を取り込んで新たに庭園としたところです。滝組が御書院の縁側から見て正面に見えるように配置されています。古地図によると枯山水ではなく池であったとのことです

地震の間と、楽々の間


茶座敷として利用されていた地震の間。耐震構造であることからこの名があります。
地震の間の2つ奥にある建物は楽々の間。展望を得るために懸造(かけづくり)となっています。現在は松原内湖の埋め立てが進み、周辺に建築物が建ってしまいましたが、以前は展望に優れていたとのことです。この建物が増築されてからは槻御殿という名よりも楽々園と呼ばれことが多くなりました

彦根城

彦根城の天守と、櫓と石垣


初めての訪問ならば彦根城も見学していくとよいでしょう。天守の他、櫓や石垣など城の遺構をよく残しており、天守は国宝となっています。
意匠だけでなく軍事面も優れた質実剛健な平山城ですが、その分、高低差が大きいので足回りはしっかりしたいです

彦根城の桜


彦根城内は桜が多く植えられており、開花期は華やかな景色を見ることができます。
堀周辺の桜も美しいです

場所 滋賀県彦根市金亀町
交通 ■公共交通機関
JR「彦根」駅から徒歩約20分
彦根駅からバスの便もあり
車:
名神高速道路「彦根IC」より約10分
駐車場あり(有料)
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL https://www.hikoneshi.com/sightseeing/article/genkyuen
My impression
マニア度 娯楽度 混雑度 交通の便 総合満足度
★★☆ ★★ ★★☆ ★★★
大きな池とそれに浮かぶ中島や橋、中景の数寄屋造りの建物群、そして背景となる彦根城を合わせた景色が大きな見どころ。一方で、それ以外となると大きな見どころは少なめで、庭園のボリュームもそれほど大きくないことが気になります。別料金という形でもよいので八景亭の内部を開放してもらえればかなり印象は変わりそうです。
遠方から来ることを考えた場合、上記のこともあり庭園部分だけでは物足りなさがあると思いますが、彦根城等の史跡を合わせて考えれば訪れる価値は大きいと思います。
サクラや紅葉の季節は美しいですが、その分混雑が激しいので、ゆっくり庭園を楽しみたいなら初夏から秋がよいでしょう。
散策時間は、日本庭園のみならサクラや紅葉の最盛期は45分程度、それ以外の季節は30分といったところ。ただ、さらに彦根城等の史跡や文化施設を巡るなら半日程度は欲しいです。玄宮園や楽々園は高低差が少ないですが、彦根城は往時の雰囲気を大事にしているためバリアフリー化はあまりされておらず高低差が激しいので、そのつもりで散策しましょう。
管理状態は良好、管理者の印象も良好。特に鳳翔台の方々は親切です。
公共交通機関利用の場合、駅からやや遠いものの歩いていけるため良いです。また、彦根駅から周遊バスの便もあります。詳しくは公式ウェブサイトで確認を。
車の場合、各所に駐車場があり閑散期は問題ありませんが、桜や紅葉、行楽シーズン、イベント時は駐車場が混雑するので早出早立ちを。上記の時期には公共交通機関の利用を推奨します。
注目の花(色付き文字は特におすすめ)
■玄宮園
春:サクラ
初夏:新緑、ツツジ
夏:ハス
晩秋:紅葉
■彦根城
早春:ウメ(梅林)
春:サクラ
晩秋:紅葉

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