ファーム富田は北海道中富良野にある観光農園。全国的にラベンダー畑の名所として知られています。評判の通り、ラベンダーの開花最盛期にはスケールの大きな花畑を観賞できます。演出や遊具等に頼りがちな、このような観光農園の中でも特に花そのものに熱心に向き合っており、純粋に花が好きな方も十分満足できる施設になっています
入場無料のため受付はありません。いくつかある花畑や施設、ショップを自由に巡ります。一応、正門といえる歩行者入口はありますが、駐車場はバラバラに配置されており、経路も特にないため好きなように散策するとよいでしょう。今回は、駅から歩いて、歩行者入口から反時計回りで紹介します
簡易な造りの臨時駅です。ノロッコ号などの限られた列車と、期間限定の普通列車だけが停車します。停車する列車は年により差異があるので、JR北海道の公式HPなどで確認のこと。
列車は園内の高い場所から眺めることができます
ラベンダー畑駅から徒歩7分くらいで、歩行者入口にたどり着きます
花人の舎(はなびとのいえ)はショップとカフェが入るウエルカムハウス。二階には創設者の富田忠雄記念室があります。花人の舎の前に広がる花人の畑は、四季の花が咲きます
倖せの文字を冠した倖(さきわい)の畑。種類の異なる4種類のラベンダーを植栽しています。微妙な色の違いのグラデーションが楽しめます。倖せの舎という東屋がポイントになっています
ラベンダーの花期以外の季節である春や秋に合わせて、四季折々の花が咲きます
ファーム富田で一番最初に建てられたというログハウス。テラスで花畑を見ながら食事ができます。
隣にある蒸留の舎は、日本で唯一ラベンダーからオイルを抽出する蒸留工場になっています
ファーム富田の原点となった歴史あるラベンダー畑。急な斜面にラベンダーが密に植えられています。畑の上部からは富良野の田園風家と十勝連峰が一望できます
樹木で囲まれた斜面にあるラベンダー畑。真ん中の道を挟んだ左右で別の品種が植えられています
花畑の背景にある白樺の森や、小高い丘が北海道らしさを演出します
森を背景にした斜面にラベンダーやカスミソウなどが段々に咲いています。深緑色の樹木によって花々が引き立ちます。また、ここから見下ろす彩りの畑を合わせた花の量感が見事です
緩やかな斜面に、ラベンダーをはじめ様々な花がライン状に咲きます。ファーム富田を象徴する景色が楽しめます
彩りの畑を一望できるデッキがあるショップ。ソフトクリームなど手軽に頼める商品が多いので、立ち寄ってみるとよいでしょう。ここ以外にも園内には多数のショップがあり、ラベンダーに関するお土産等を購入できます
ラベンダー色に塗装されたバイクや重機。普通はなおざりにされがちな部分も、雰囲気づくりには大切な要素です
場所 | 北海道空知群中富良野町基線北 |
交通 | ■公共交通機関 JR富良野線「ラベンダー畑」駅から徒歩7分 JR富良野線「中富良野」駅から徒歩25分 ■車 旭川空港から約45分 駐車場あり(無料) ※混雑時は現地係員の指示に従ってください |
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照 | |
URL | https://www.farm-tomita.co.jp/ |
My impression | ||||
マニア度 | 娯楽度 | 混雑度 | 交通の便 | 総合満足度 |
☆ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★★☆ |
全国的に知られるラベンダー畑が有名で、実際に量感のある景色を見ることができます。観光農園なので一般的な観光客向けと思いきや、ラベンダーをはじめとした花の美しさを生かすことに注力しており、花好きな方も十分楽しめる施設になっています。そこにはラベンダーと真摯に向き合ってきたファーム富田の歴史がそうさせるのではないかと思います。 ラベンダー開花最盛期は団体や外国人も多く混雑しやすいです。ただ、ラベンダーが咲く時期以外は見所が少なく、花好きの方はあまり楽しめないので、混雑覚悟でラベンダー最盛期に訪問することをお勧めします。 見栄え的にいえば日差しのある日に訪れたいです。ラベンダーの美しさは日の光に照らされることで本領発揮します。 管理状態は非常に良好です。 入場自体は無料ですが、お礼を兼ねて食事やお土産などを求めるとよいでしょう。個人的にラベンダー石鹸がお気に入りです。 公共交通機関利用の場合、ラベンダー開花最盛期なら臨時駅であるラベンダー畑駅を利用できるため便利です。ただ、ラベンダー畑駅に停車する列車は限られているので事前に確認を。それ以外の季節は交通の便は良くありません。 車の場合、ラベンダー最盛期には周辺道路が渋滞しやすいです。駐車台数はかなり多いですが、それでも園に近い駐車場は駐車待ちが生じるほどです。朝早くや平日に出かけるなど考慮しましょう。 |
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注目の花:ラベンダー |