栃木県のあしかがフラワーパークはフジの花で有名です。園内にはフジだけで350本以上あるといいます。フジは大きくなる上、絡まって伸びるので狭い庭では持て余すほどですから、かなりのボリュームといえるでしょう
混雑時にはここだけでなく、園の逆側の西ゲートも開放されます。駅からだと西ゲートの方が近いです
入ってすぐにある、ステージ状になった半円形の池と整形された花壇のあるエリア。うす紅の藤棚があり、催し物会場のほか、休憩場所としても使われています
うす紅の藤棚は薄いピンク色で綺麗ですが、写真では再現が難しい。開花は大藤よりも早いです
園のシンボル的な存在の2つの大藤棚。大きさは約600畳とのことで、写真でもかなりの量感であることが分かると思います。周囲が柵で囲まれているので、根元に余計なものが見えないのも良いです。実は平成8年に移植されたもの…ということですが、それを感じさせない見事な花つきです
八重黒龍という八重咲きの藤棚。花はブドウの房のようなかわいい姿。いっせいに垂れ下がる美しさは大藤に劣りますが、量感と色の濃さ、そして香りが良いです。花期は大藤とほぼ同じ
橋の上にうす紅の藤棚が架けられています。大藤よりも花期がやや早いです
きばな藤(キングサリ)の咲くトンネル。キングサリは暑さに弱いため暖地での栽培は難しいですが、こちらではかなりの数が見られます。周辺にはバラも咲きます
全長80mにもおよぶ白藤のトンネル。大藤よりも花期がやや遅めです。外側から見たほうが量感があります
花房が最長1.8mにもなるという野田の長藤。大藤とほぼ同じ花期です
フジの絡みついて伸びる性質を利用して、さまざまな造形の演出をしています。他にもトンネルやスクリーンなどがあり、色々なところに藤棚が多数あります。とにかくフジの花が多いです
フジの咲く時期には各種ツツジも見ごろを迎えます。主役はフジに譲るものの、名わき役として園内を彩ります
むらさき藤棚はクルメツツジと藤の路の近くにあります。樹勢が強いようで、花房だけを見れば一番量感のある藤棚です
正面から見て左手は斜面になっており、高いところから園内を見渡せます。2つの大藤棚の大きさが分かるかと思います
バラやシャクナゲ、クレマチス、アジサイなども見られます
帰りには軽食やレストラン、花苗やおみやげなどを求めるのもいいでしょう。フジの花の最盛期には押すな押すなの大盛況になります
両毛線に出来た、その名もずばりな「あしかがフラワーパーク」駅。以前から隣にある富田駅から徒歩圏ではありましたが、よりアクセスが便利になりました
場所 | 栃木県足利市迫間町 |
交通 | 電車: JR両毛線「あしかがフラワーパーク」駅より徒歩1分 東武伊勢崎線「足利市」駅よりシャトルバスあり(不定期) 車: 北関東道「足利IC」より15分 東北道「佐野藤岡IC」より18分 |
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照 | |
URL | http://www.ashikaga.co.jp/ |
My impression | ||||
マニア度 | 娯楽度 | 混雑度 | 交通の便 | 総合満足度 |
★☆ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
あしかがフラワーパークといえば「フジ」で全国的に有名なところ。実際に開花最盛期(大藤や大長藤、八重藤の咲くころ)には驚くようなフジの花を見ることができます。バラ園ならぬ、フジ園といった「フジの花のためのガーデン」。混雑覚悟でフジの時期に訪れなければ園の真価がわかりません。入場料は一番高い設定になり園内は大混雑。開花に合わせて各種催事やライトアップなどもあります。 一方で、他の時期に訪れると拍子抜けしてしまう地味なガーデン。バラやシャクナゲ、アジサイ等、他の花もありますが脇役的な感は否めません。その分入場料は控えめな設定になります。 園内は意外と広くはなく、フジの咲く時期は混雑が酷いです。特に団体客が多いので、それが少ない早朝や夕方を狙ってみるのもいいでしょう。ゆっくり見たい場合は、平日の早朝くらいじゃないと難しいと思います。近年はインバウンド需要も手伝ってさらに混雑が激しくなっているので、多少の覚悟は必要でしょう。 駅からすぐの立地で交通の便は良いですが、実際東京から最寄り駅まで行くとなると乗り継ぎで大変。シーズンには直通の臨時電車等もあるので調べてみるとよいでしょう。また足利駅からシャトルバスもあります。詳細はHPで確認のこと。 ライトアップ用の照明器具や、フジの花を支える金属製の支柱が目立つのが残念といえば残念。 |
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注目の花:フジ、キングサリ(キバナフジ)、ツツジ、シャクナゲ、バラ、クレマチス |