本文へスキップ

花と緑のエッセイ

花と緑のエッセイ

難しい園芸・造園用語の読み方と解説

専門的な園芸用語の中には読み方が難しいものもあります。
ここではそんな「読み方が難しい園芸・造園用語」をまとめて紹介・解説してみます。
なるべく平易な表現を使って実践的な解説をしています。

暗渠(あんきょ)

排水用に土壌内に仕込まれた土管や穴あきビニールパイプ。

寒肥(かんぴ、かんごえ)

冬〜早春に与える遅効性肥料。場合によっては萌芽直前の春に与える速効性肥料のことをいうこともあります。
どちらかといえば「かんごえ」が一般的ですが「かんぴ」もよく使われます。

緩効性肥料(かんこうせいひりょう)

比較的ゆっくり効く肥料のこと。速効性肥料と遅効性肥料の中間くらい。
期間に関しては諸説あり1ヶ月〜3ヶ月くらいが一般的ですが、効果が1年以上持続する有名肥料のマグァンプK(中粒と大粒)の扱いが難しいです。
なお、遅効性肥料とは異なり、与えた直後から肥料の効果があります。

寒冷紗(かんれいしゃ)

荒い平織りの布のこと。園芸的に使われる織り糸は化学繊維のものがほとんどです。
日よけや霜よけとして用いられます。

懸崖造り(けんがいづくり)

崖の上から垂れ下がる形に仕立てたもの。
キク栽培や盆栽の仕立て方でよく用いられますが、地植えのマツなどにも使われることがあります。

骨粉(こっぷん)

動物の骨を砕いて処理した肥料。
リン酸分が多くゆっくり長期間効く肥料で、家庭園芸でもよく用いられます。

種苗(しゅびょう)

農産物の元となるタネや苗のこと。球根を含める場合もあります。
タキイ種苗、カネコ種苗などが有名。サカタのタネも種苗会社となります。

追肥(ついひ、おいごえ)

元肥や寒肥とは別に、花や着果をそくすために与える肥料。春から秋に与えることが多いです。
「ついひ」のほうが一般的。やはり語感や言いやすさが大事なのでしょう。

蹲踞・蹲(つくばい)

日本庭園でおなじみの、茶室に入る前に手を清める水鉢とその付属物。観賞庭園の場合、実際には庭園の点景として用いられる例がほとんどです。
なお、この水鉢は手水鉢(ちょうずばち)と呼ばれます。

摘芯・摘心(てきしん)

芽(主に頂部)を摘むこと。芽を摘むことで脇芽が出て、花を多く咲かせたり、草丈を抑えたりできます。園芸テクニックの中でも重要度が高いものです。

明渠(めいきょ)

排水用の溝。グレーチングやコンクリート等の蓋がある場合も含みます。
一般的にはU字溝がよく利用されています。

根鉢(ねばち)

根と土が一体となっている状態。鉢から植物を抜いた時の状態がわかりやすい。
特に、根まわしした樹木に使われることが多いです。

葉芽(ようが)

展開すると葉や枝になる芽のこと。「ようめ」とは呼びません。
なお、花になる芽は普通に花芽(はなめ)といいます。