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花の名所・ガーデン・植物園訪問記

花の名所・ガーデン・植物園訪問記

三溪園の庭園







神奈川県横浜市にある、実業家の原三溪が造りあげた庭園です。庭園の形式は日本庭園とされていますが、ナチュラルガーデンに通じる形式にとらわれない作庭部分も多いのが特徴で、各地から集められた歴史的建造物と自然が調和しています

南門

入口は正門と南門の二ヵ所です
桜の季節は正門側が綺麗ですが、アクセスの良い南門を使うのも便利だと思います

園内地図(クリックすると拡大します)

大池を中心にして、気になるところから回っていけば良いと思います
ここでは大池から三重塔に登り、そこから反時計回りで紹介します

外苑

大池と、大池に浮かぶ函花亭

園の中心にある大きな池。周囲は傾斜があり余計なものは見えないようになっています
様々な花木も植えられており、特に春のサクラや初夏のツツジが見所です

旧燈明寺三重塔と、塔付近から見下ろした大池

三重塔に行くには急な階段や坂を登りますが、距離は短いので焦らず行けば大丈夫
塔の横には展望台があり、大池や旧燈明寺本堂方面を望むことができます

松風閣からの景色

三重塔から尾根に沿って松風閣へ。建物は再建されたもので展望台になっています
昔はここから海岸線が望めたそうですが、今は高速道路と工場群が見えます

初音茶屋と林洞庵(左)、横笛庵と寒霞橋(右)

流れに沿って建物が建つ、とても雰囲気が良いエリア
花木や草花は少なめですが、落葉樹が多くナチュラルガーデンに通じるものがあります

旧東慶寺仏殿(左)と旧矢箆原家住宅(右)

建築物は鶴翔閣や記念館を除いてほとんど移築されたものですが、配置は考えられており違和感はありません。旧矢箆原家住宅は内部の見学が可能です 

鶴翔閣と、睡蓮池

移築した建築物ではなく三渓自らが建て住居とした、貸出施設にもなっている鶴翔閣
その手前には睡蓮池が広がります。スイレンは5〜10月頃が見頃です

蓮池


睡蓮池の隣りにある蓮池。蓮の花は三渓が好んだ花とされ、比較的大きな群落が見られます。大型の蓮が多いのが特徴で葉や花は背丈をゆうに超えます。開花最盛期の7月下旬〜8月上旬には早朝入園や各種イベントが行われており、普段は歩けない蓮池脇の通路も特別開放されます。三重塔をバックにした風景はとりわけフォトジェニックです

内苑

内苑の入口になる御門

御門から内苑に入ります。別の空間に入っていくという雰囲気作りにも一役買っています

内苑全景と、臨春閣

コンパクトに建物が建つ内苑内部。原三溪の私庭としていただけあり外苑に比べ繊細なつくりになっています。とりわけ大きな臨春閣は内部の意匠も興味深いです

聴秋閣

流れのそばに立つ建物。周りにはモミジが植えられ新緑や紅葉の時期は綺麗です。当初は池のような水辺に建っていたのではと言われていますが、移築の際に建物の側を水が流れる趣向にしたことに三渓のセンスの良さが垣間見れます

遊歩道(季節限定)

初夏や晩秋など季節に限って公開される聴秋閣の奥にある遊歩道
磨り減った階段の石に歴史を感じます

遊歩道から見下ろす聴秋閣の景色

遊歩道から見下ろす聴秋閣の景色が園内でもっとも人気のあるフォトスポットですが、雨で濡れているときなどは滑りやすいので注意。また、撮影場所が狭いので占領せず譲り合いましょう

内苑の景色にみる近代日本庭園の自然主義

斜面から流れる水の流れと、それに沿うように植えられた多年草や樹木。従来の日本庭園で重要な要素であった象徴や見立てなどを排した自然主義の作庭が見られます。近代化の中で急速に失われていった日本の原風景への憧憬だったのかもしれません。

三渓記念館

三渓ゆかりの資料や美術品を展示しています。気軽に抹茶が頼める茶室や、記念グッズを販売している売店もあります。散策に疲れたら一休みするのもよいでしょう。建物前の紅葉も綺麗です


園内のその他の景色


植栽と建物、造作などフォトジェニックな景色が園内のいたるところで見られます
四季それぞれにお気に入りの場所を探してみてはいかがでしょうか

季節によって花も楽しめます(左:初夏のフジ、右:朝顔展のアサガオ)

植栽された花のほか、各種花の展示も行われているので公式HP等で確認すると良いでしょう
ただ、三渓園の本当の魅力は園内の風景そのもので、いつ行っても楽しめるでしょう

三渓園茶寮(左)と、待春軒(右)

和風の軽食や、昼食向きの食べ物が楽しめる各種茶屋や飲食店があります。待春軒で三渓が考案した三渓そばを一度は味わってみるのもよいでしょう

場所 神奈川県横浜市中区本牧三之谷
交通 車:
首都高速湾岸線「本牧ふ頭」より約5分
首都高速湾岸線「三溪園ランプ」より約5分
駐車場:2時間まで500円、以降30分ごとに100円、上限1000円
電車:
京浜東北線・根岸線「根岸」駅よりバスで約10分「本牧」下車、徒歩10分
京浜東北線他「横浜」駅よりバスで約35分「本牧三溪園」下車、徒歩5分
(「根岸」駅よりバスで約10分「本牧三溪園」下車、徒歩3分もあります)
入場料 大人(中学生以上)500円 こども(小学生)200円
開園時間 9:00〜17:00(入場16:30)
※季節により早朝・延長入場あり
休館日 12月29日〜12月31日
HP http://www.sankeien.or.jp/index.html
My impression
娯楽度 混雑度 交通の便 総合満足度
★★ ★★★ ★★☆ ★★★★☆
一般的には日本庭園とされていますが、あまり形式にこだわってない自然な雰囲気で好みです。特に水の流れのあるところや内苑はナチュラルガーデンに通じるところがあります
移築された建物と自然との調和もよい雰囲気。敷地が広いとはいえ、これだけの建物を移築したら雑然としかねませんが、上手に池や水の流れ、高低差や樹木等を用いて違和感をなくしています
いくつか見所の花はありますが、特にサクラと新緑、ツツジ、紅葉の美しさは定評があります
ゆっくり歩いて2時間ぐらいですべて巡ることが出来ます。急いで見回るようなところではなく時間に余裕が欲しいです。暑い時期は三重塔側に登らずに巡るのも良いかもしれません
季節により建物の内部を見れたり、普段は入れない場所に入れたりするのでイベントを公式HPなどで確認しましょう
交通の便は駅から直接歩いていけないですが、最寄り駅から頻繁に本牧行きや本牧三溪園行きのバスが出ています。駐車場は本牧市民公園のものも含め余裕があるので車で来ることも可能です
   ○2017年4月上旬の様子
ソメイヨシノが見頃。美しい景色を堪能しました。平日でしたが、天気が良く絶好の行楽日和だったため、やや混雑していました
  ○2016年12月上旬の様子
紅葉が見頃。まだ緑の葉の部分もあるものの黄色〜赤のグラデーションが綺麗でした。三重塔からの景色ですが、以前は見えなかった大池側まで見通せるようになっていました。天気が良く絶好の行楽日和だったため、園内は混雑が激しかったです
 ○2016年8月上旬の様子
ハスが見頃。朝顔展もやっていました。他にはサルスベリなど。この日は非常に暑くなる予報でしたが、早朝入園を利用してなんとか巡ることができました。しかし、園を出る9時ごろには暑すぎて散策には向かない気温になっていました
注目の花:ウメ、サクラ、ツツジ、ハナショウブ、ハス、紅葉など

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