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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ムラサキシキブ(コムラサキ)

ムラサキシキブムラサキシキブ
ムラサキシキブ

コムラサキコムラサキ
コムラサキ

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ムラサキシキブ(コムラサキ)のデータ

花色:薄紫、実:白
学名:Callicarpa japonica/dichotoma
科名:シソ科
分類:落葉低木
原産地:日本、東アジア
大きさ:
背丈0.5〜2m(4m)、横幅0.5〜1.5m
葉:ムラサキシキブ:6〜12cm(対生)、コムラサキ:3〜8cm(対生)
主な見所:花(7〜8月)、実(10〜1月)

ムラサキシキブ(コムラサキ)の特徴

紫色の美しい実をつけます。まるで小さなガム菓子のような形容しがたい不思議な色合いです。樹木の実の中では特異な色であることと、実つきも良好なことから庭木としてよく植栽されています。
花は初夏に薄紫花を小さなかたまり状に咲かせます。先端だけでなく節にも花芽がつき、それが実つきのよさにつながっています。葉は緑で柔らかい印象ですが、日当たりのよい場所にある葉は硬めな感じになります。株が大きくなると枝垂れします。
実際に植えられているのはムラサキシキブではなく小型のコムラサキが多いです。コムラサキの方が実つきが良く家庭園芸に向いています。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日当たりが良いほど実つきがよくなりますが半日陰でも育ちます。
  • 水分量: 乾燥にはやや弱いです。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。
  • 成長速度:やや早い 成木になっても樹高は低いので管理しやすいです。
  • 移植:落葉期・梅雨 移植は容易です。

ムラサキシキブ(コムラサキ)の育て方

とても丈夫な樹木です。日向から半日陰を好み、半日陰でも十分な実つきを期待できます。ただ、さらに暗いような場所では、育つには育ちますが花つきが悪くなり枝も徒長しやすいです。肥沃でやや湿った土壌を好みます。乾燥は苦手でひどい場合には落葉します。特に鉢植えは水切れに注意します。

  • 管理:普段は放任でかまいません。
  • 剪定落葉期
    基本的に自然樹形を楽しみますが、混み枝があれば落葉期に整理します。徒長枝はいつでも切り戻し可能です。
  • 肥料:肥沃な土なら特に必要ありませんが、やせ地なら寒肥を施します。
  • 病害虫:ときどきケムシが発生します。意外と発生率は高い印象。カイガラムシにも注意。

ムラサキシキブ(コムラサキ)のアレンジ

和風や自然風の庭に向きます。
雑木の寄せ植えのひとつとして使ったり、コムラサキを根じめに用います。実が長く持つので、鉢植えにして冬の間、目立つ場所に置くのも良いです。一般的には小型で実つきのよいコムラサキを使うのが良いと思いますが、より自然風の庭を目指したい場合は、素朴な雰囲気のムラサキシキブも選択肢に入ります。ただ、狭い庭では小型のコムラサキを選んだ方が無難です。

ムラサキシキブ(コムラサキ)の主な品種

ムラサキシキブとコムラサキにそれぞれ白実種があります。
外国産の豪華な別種も出回りますが流通量はそれほど多くありません。

シロシキブシロシキブ
シロシキブ
白実品種。流通量はそれほど多くありません。
写真はコムラサキの白実品種ですが、ムラサキシキブの白実品種もあります。

紫々紫
紫々紫」(シジムラサキ)
ムラサキシキブの散り斑入り品種。流通量はそれほど多くありません。


ホウライムラサキ
ホウライムラサキC. formosana
沖縄〜東アジア南部原産の別種。実つきが非常に良い、葉に白い毛が生えている、などムラサキシキブとは雰囲気がだいぶ異なります。和風や自然風の庭に使うと違和感が出るかもしれません。
耐寒性が弱く、鉢植えで育てられます。

その他の写真

ムラサキシキブの花
ムラサキシキブの花のアップ。

ムラサキシキブ(コムラサキ)の個人的な印象

オススメ度:★★★★
とても丈夫で、やや日当たりが悪くても実をつけてくれる貴重な樹木。実の色は他の花木では出せない色合いで美しいです。意外と葉が虫に食われやすいのが玉にキズ。

ムラサキシキブとコムラサキの見分け方

ムラサキシキブとコムラサキの見分け方
ムラサキシキブは葉の鋸歯がつけ根近くまであるのに対し、コムラサキは葉の先端〜中央部分にだけ鋸歯があります。

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