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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

グミの仲間

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グミの仲間のデータ

葉色:
学名:Elaeaguns
科名:グミ科
分類:常緑低木、落葉低木
原産地:北半球の温帯各地
大きさ:背丈0.8〜2m(3m)、横幅0.6〜1.5m(2m)、葉6〜12cm(互生)
主な見所:葉(周年)、実(5〜6月)※秋に実るものもあり

グミの仲間の特徴

主に葉を楽しむ常緑種、実を楽しむ落葉種に分かれます。常緑種にはナワシログミとその交配品種、落葉種にはアキグミやナツグミ、ビックリグミなどがあります。近年は「ギルドエッジ」に代表される美しい斑が入るナワシログミの交配品種がよく育てられています。通常のナワシログミは根じめや、生垣に使われているのを見る程度です。落葉種は果実を収穫する実用面が強く、園芸的な意味では常緑種ほど使われていません。常緑種は潮風や乾燥に強いので沿岸地の植栽として重宝されています。落葉種も普通の樹木に比べればかなり乾燥に強いです

  • 難易度: とても丈夫です
  • 日照量: 日当たりのよい場所で育てます
  • 水分量: 乾燥に強いです。特に常緑樹は非常に強いです
  • 耐寒性: 寒さには強いですが、常緑種は東北南部以南を推奨
  • 成長速度:やや遅い 徒長枝がよく伸びますが、全体の成長は緩やかです
  • 移植:落葉期(落葉種)・春か秋(常緑種) 移植はやや難しいです

グミの仲間の育て方

とても丈夫で、特に乾燥に対して非常に強いです。常緑種は根付けば砂のような土でも育ちます。日当たりと水はけのよい場所を好みます。半日陰や、やや湿った場所でも問題なく育ちますが、せっかくの耐乾性をもつので、そのような場所に植えてあげたいです。移植にやや難があり、ポット苗なら問題ないのですが、大きくなった株を移植する場合は十分に切り詰めて丁寧に移植します

  • 管理:剪定以外に特別な管理はありません
  • 剪定
    常緑樹:徒長枝を切ります。花も実も観賞しないため時期は特に問いません。刈り込みは春か、新芽の固まる初夏に。
    落葉樹:長いシュートが出たら切り詰めます。後は落葉期に花芽のついた短い枝を残すように剪定します。
    どちらの種類も下部から出るシュートは適切に元から切り取ります
  • 肥料:極端なやせ地の場合は遅効性肥料を秋か早春に与えます
  • 病害虫:ほとんど発生しません

グミの仲間のアレンジ

常緑樹は生垣や根じめ、境栽に。潮風や乾燥に強い性質を利用した低い生垣やロックガーデンにも向いています。斑入り品種は日当たりの良い場所にアクセントとして植えるのが適しています。普通のナワシログミはやや成長が早いので、植栽間隔には注意します。
落葉樹は樹形が乱れやすく単植で植えるとよいでしょう

グミの仲間の主な品種

常緑種と落葉種が出回ります。ナワシログミの交配種の斑入り品種をよく見かけます


ナワシログミE. pungens
常緑樹。葉は硬質でふちが波打つのが特徴です。葉裏は白く、褐色の斑点が入ります。果実は5〜6月ごろ熟します


ギルドエッジ
流通量が多く、よく見かける斑入り品種。黄色の覆輪です


ライムライト
黄色の中斑入り品種。ギルドエッジほど流通していません。性質は‘ギルドエッジ’に準じます

その他の写真


ナワシログミの花。晩秋に咲きますが目立ちません

グミの仲間の個人的な印象

オススメ度:★★★★
「ギルドエッジ」に代表される斑入り品種は葉が美しく利用価値大。総じて丈夫な性質で、特に常緑種は乾燥に非常に強いです

コメント

  • 一部、鋭いトゲがあるので剪定や収穫の際は注意
  • 苗代を作る季節に実がつくことから、ナワシログミと名がつきました

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