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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

フィカス・プミラ

フィカス・プミラフィカス・プミラ

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フィカス・プミラのデータ

葉色:緑斑入り
学名:Ficus Pumila
別名:プミラ「サニー」、オオイタビ
科名:クワ科
分類:つる性木本(常緑)
原産地:東南〜南アジア
大きさ:背丈5〜15cm、横幅20〜50cm以上(つる性)
主な見所:葉(周年)

フィカス・プミラの特徴

丸い小さな葉を重なるように互生させて、つる状に枝を長く伸ばします。縁が白くなる改良品種の「サニー」がよく店頭に並びますが、トピアリー向きの緑葉や、その他の斑入り種も少ないながら出回ります。枝は木質状になり着生するので誘引して自由な形にすることができます。

  • 難易度: 丈夫です。
  • 日照量: 真夏の直射光は葉を傷めますが、暗すぎても生育がよくありません。
  • 水分量: 適湿にして、強い乾燥は避けるようにします。
  • 耐寒性: 霜に当てなければ屋外でも冬越ししますが葉が汚くなります。基本は室内で保護したほうがよいです。

フィカス・プミラの育て方

日当たりのよい場所から半日陰で育ちます。真夏の強光線は葉焼けするので半日陰に移動します。特に斑入り種は気を付けましょう。乾燥すると葉がチリチリになり回復が困難になるので、水切れしないようにします。誘引させてトピアリー状にしている場合は、伸びている枝の部分に霧吹きすると葉が傷みにくいです。

  • 管理:伸びすぎたら切り戻します。生育期ならいつでも可能です。
  • 肥料:緩効性肥料や液肥を生育期に適切与えます。多肥の必要はありません。
  • 冬越し:室内に明るい場所に取り込み乾かしぎみに管理します。秋の中旬頃に伸びたつるを切り詰めておくと取り込むのが楽になります。霜除けすれば屋外で越冬できる場合もありますが、葉がかなり傷むのでお勧めできません。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

フィカス・プミラのアレンジ

摘心して枝分かれさせれば単独でも見栄えのある株に仕上がります。枝を伸ばして誘引すればトピアリー風にもできます。短い挿し木苗を半日陰の寄せ植えに用いるのもありです。トピアリーではっきり形を出したい場合は斑入り葉ではなく、緑葉を選んだ方がよいと思います。

フィカス・プミラの主な品種

改良品種の「サニー」がよく出回ります。
その他の品種も少ないながら見かけることがあります。

サニー
サニー
冒頭写真も参照。縁に白く覆輪斑が入ります。フィカス・プミラといえばこれというほどの有名品種。新芽ほど白色が綺麗ですが、古い葉になっても白斑が薄くなりにくいのが魅力。

パリエガータ
パリエガータ
単に斑入りの名で出回ることが多いです。緑葉に白から乳白色の散り斑が入ります。

ムーンライト
ムーンライト
黄緑色の中斑が入ります。新芽ほど明るい色で、徐々に色が濃くなります。

その他の写真

よく伸びたフィカス・プミラよく伸びたフィカス・プミラ
どちらも植物園で見かけたフィカス・プミラ。自然では岩や樹木などに着生して伸びます。
基本小さい株のまま管理する家庭園芸では分かりづらいですが、成長した株は葉の大きさや雰囲気がかなり異なります。

フィカス・プミラの個人的な印象

オススメ度:★★★★
寒さに弱く、斑入り種は葉焼けしやすいので屋外で寄せ植えに用いる場合は春〜秋限定に。観葉植物としてはアレンジに応用が利き丈夫でおすすめです。

コメント

  • 暖かい時期なら挿し木で簡単に増やせます。枝先の勢いのよい部分を使います。
  • 室内観葉だけでなく、屋外の寄せ植えにカラーリーフとして使われることも多いです。

関連の植物

ヒメイタビ
ヒメイタビFicus thunbergii
日本に自生のある種で、南関東以西の暖地なら屋外で冬越し可能。
プミラ同様に自由な配植が可能で、石組みに這わせたり壁面緑化に用いられます。
丈夫なうえ成長が遅めで扱いやすいためか、近年はテラリウム栽培にも用いられます。

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