本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

オリヅルラン

ナカフオリヅルランオリヅルラン

戻ります

オリヅルランのデータ

葉色:緑斑入り
学名:Chlorophytum comosum
科名:キジカクシ科
分類:多年草(常緑)
原産地:中央アフリカ
大きさ:背丈15〜35cm、横幅25〜50cm以上(ほふく性)
主な見所:葉(周年)

オリヅルランの特徴

細長い葉を弓状に伸ばし、ほふく枝に子株をつける優美な姿をしています。以前は強健なソトフオリヅルランが代表品種でしたが、最近はナカフオリヅルランや、明るい印象で人気のナカフヒロハオリヅルランがよく見られます。また、緑葉種は斑入り種と比べて丈夫で寒さに強く、暖地のグランドカバーにも用いられます。
根が多肉質になり、やや乾燥した環境を好みますが、育成できる幅は広いです。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日向から半日陰で育ちます。斑入種は夏の間は遮光したい。
  • 水分量: 適湿を好みますが、乾燥にも湿潤にも強いです。
  • 耐寒性: 観葉植物としては耐寒性が強いです。

オリヅルランの育て方

とても丈夫な観葉植物です。半日陰を好みますが、慣らせば日向にも耐えます。ナカフオリヅルランは葉焼けしやすいので、半日陰に置くほうが無難です。やや乾燥した場所を好みますが、やや湿り気味の土でも順応します。

  • 管理:株が詰まってきたら初夏から夏に植え替えや株分けします。
    子株が大きくなったらほふく茎がついたまま用土に植えつけ、根づいたら切り離せば簡単に増やせます。
  • 肥料:初夏に緩効性肥料を控えめに与えます。
  • 冬越し:乾燥ぎみに管理します。南関東以西の暖地なら、強い霜に当てなければ屋外でも冬を越します。特に緑葉種は軽い霜の当たる場所でも平気で越冬します。ただ、ナカフヒロハオリヅルランやシャムオリヅルランは霜に当てると枯れやすいので室内に置きます。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

オリヅルランのアレンジ

単独で吊鉢や胴長の鉢に植えることはもちろん、寄せ植えの葉ものにも使えます。
乾燥に強いので、頻繁に水やりするのが面倒な場所にも向きます。

オリヅルランの主な品種

斑の入り方の違いでいくつか品種が出回っています。丈夫な緑葉種もたまに見かけます。

ソトフオリヅルラン
ソトフオリヅルラン
以前の主流でしたが最近はあまり見かけません。丈夫で育てやすい。
斑の面積が中斑のものより少ないためか落ち着いた、やや地味めな印象です。

ナカフオリヅルラン
ナカフオリヅルラン
葉の中ほどに斑が入る品種。とてもよく見かけます。丈夫で育てやすいです。

ナカフヒロハオリヅルラン
ナカフヒロハオリヅルラン
ナカフオリヅルランに比べ葉幅が広く、斑入り部分も広い明るい印象。下垂性が強いです。
やや寒さに弱く、性質も弱めですが、美しい姿のため店舗の植栽によく用いられています。

シャムオリヅルランシャムオリヅルランの花
シャムオリヅルランC. bichetii
葉の縁に白斑が入ります。子株をつけません。性質は比較的強いですが、寒さには弱いです。
他種に比べ葉が詰まって育つため、まとまりがよいのが特徴。

その他の写真

オリヅルランの子株
子株がたくさん出ているナカフオリヅルラン。
すでに根が出ているものを切り離して植え付ければ、簡単に株分けが可能です。

オリヅルランの個人的な印象

オススメ度:★★★★
ナカフヒロハオリヅルランは吊鉢によく合います。まとまりのよいシャムオリヅルランも魅力的。
たまに屋外のグランドカバーや境裁に用いているのをみかけますが、冬に株が汚くなりやすいのであまりお勧めできません。

戻ります