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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

河津バガテル公園





静岡県河津町にあるバラ園。フランスのブローニュの森にあるバガテル公園のバラ園を再現した姉妹園として造られました。平面的で幾何学的、左右対称(シンメトリー)のフランス式庭園になっています

園内の地図(クリックすると拡大します)


無料エリアのフランス広場と、有料エリアのローズガーデンに分かれています。園内に特に順路はありません

ゲート


装飾的な公園のゲート。駐車場やシャトルバス発着所からすぐの場所にあります

フランス広場


中央に噴水があり、円形状にベルサイユ宮殿のプチトリアノン(小離宮)を再現した建物が並んだ広場。建物にはカフェや売店などが入っています。帰りに立ち寄りましょう

チケット売場


ここでチケットを買ってローズガーデンに入っていきます

オランジェリー


多目的なイベント会場として利用されている装飾的な建物。ローズガーデンの点景としての効果もあります。本家のバガテル公園ではオレンジの樹を寒さから守る温室として利用されているそうですが、こちらは伊豆の温暖地。その必要もないのかもしれません

ローズガーデン


本家の庭園を忠実に再現した、幾何学的で左右対称に整形されたフランス式庭園。様々なバラが見られ、特に初夏の春バラの時期は壮観です。高さ4mにもなる、つるバラの鉄塔が目を引きます

つるバラのパーゴラと、ロイヤルコーナー


80mの長さのつるバラのパーゴラ(トンネル)。
近くには世界の皇室にちなんだバラのコーナーがあります

バラ「伊豆の踊り子」


公園開園記念にパリ市より河津町に寄贈された四季咲き中輪バラ。黄色いバラの中では珍しい遅咲きで、強健でコンパクトに育ちます。園内では美しく管理された状態で観賞できます

仕立て方の工夫


スタンダード仕立てのバラに、低木のバラをあしらった植栽方法。本家のバガテル公園の特徴的な仕立て方だそうですが、こちらでも同様の植栽が見られます

海が見える丘


ローズガーデンの奥にある太平洋が見渡せる場所。初日の出のスポットとしても知られています

キオスクと、キオスクから見たローズガーデン


小高い丘状になった場所に建つキオスク(休憩舎)。整ったローズガーデンを一望できます

秋バラの時期のガーデンと、ローズヒップ


園内は一季咲きのつるバラが多く、秋バラの時期は全体的な花数が少なくなってしまいます。個々の花やその香り、ローズピップ(バラの果実)を楽しむのがよいでしょう

場所 静岡県賀茂郡河津町
交通 電車:
伊豆急行線「河津」駅からシャトルバスで約10分(季節運行につき要確認)
車:
西湘バイパス「石橋」ICより約2時間超
伊豆縦貫自動車道「長泉」JCTより約1時間30分超
駐車場あり(無料)
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL http://bagatelle.co.jp/
My impression
マニア度 娯楽度 混雑度 交通の便 総合満足度
★★☆ ★☆ ★☆ ★★ ★★★☆
フランス式の整形庭園で、幾何学的な庭園デザインは好みが分かれそうです。ただ、周囲の樹木やキオスク、パーゴラ、鉄塔のつるバラのおかげで整形庭園の短所である「変化が少ない」という印象はだいぶ和らいでいます。また、低いツゲの樹でやんわりと囲われているためバラとの距離が近く、個々のバラを観賞する目的としては優れています。
バラの状態の良さには要注目です。全体的に樹勢が強く花つきも良好で、花自体も美しいです。樹形の整い方も綺麗。花数が少なくなる秋にも、それなりに楽しめるのは栽培の上手さの表れでしょう。
管理状態は良好です。
バラ園のため初夏と秋が見頃の時期。特に全体の美しさを堪能したいならつるバラの咲く初夏がおすすめ。
園内はやや広く混雑感は少ないです。滞在時間は1時間程度。
交通の便は河津駅から季節運行のシャトルバスが利用できます。本数もそれなりにあり悪くありません。
車の場合は最寄りの高速のインターチェンジから非常に離れており、途中の道も海沿い山沿いともにカーブの多い道なので安全運転で。ドライブがてらに行くつもりでないと厳しいでしょう。
注目の花:バラ(特につるバラ)

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