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花の名所・ガーデン・植物園訪問記

花の名所・ガーデン・植物園訪問記

上三依水生植物園






栃木県にある日光市営の植物園。名前の読み仮名は上三依(かみみより)。山深く水の美しい環境と、山野草や水生植物主体の展示が特徴で、特にクリンソウの群生が見所です

駐車場付近と、すいせい橋


駐車場の広場から、橋を渡ってアプローチします。山深い場所にありますが、駅からも歩いて10分かからない恵まれた環境です

植物園入口へのアプローチ


敷地上の偶然なのかもしれませんが、橋を渡り川を沿いながら歩くアプローチが気持ちよいです

植物園入口付近


小さな川にかかる橋を渡ると受付に着きます。ここで入園料を払います

案内図(クリックすると拡大します)


水生植物園らしく小川や池の多い園内。大きさは広くもなく狭くもなくといったところ。今回は順路のどおりに紹介します

乾生高木林


ナツツバキやシャクナゲなど一般的な樹木が展示されています。下草はニッコウキスゲなど。水生植物園という感じはまだしません

乾生草原


サクラソウやアスチルベ、ヒマラヤの青いケシなど様々な草花が植えられています。カンアオイ等の山野草が多いのが特徴。水辺も出てきて徐々に水生植物園らしくなってきます

湿生草原


川の流れをたどりながら木道を歩きます。綺麗な小川の流れが雰囲気を盛り立てます。クリンソウのほか、やや湿った場所を好む植物が見られます

クリンソウ群生


量感のあるクリンソウの群生。木道と水辺に沿ってクリンソウの花が咲きます。徐々に上に花が咲いていくので比較的花期が長いです

湿生植物池


ミズバショウやショウブ類、アサザなどが植えられた池。東屋があるので休憩にも使えます。時期によっては花が少なくかなり地味めな印象になりますが、マイナーな水生植物も植えられていて植物マニアにはうれしいところです

水生植物池


主にスイレンやコウホネが咲く池。木道の位置が低いのでスイレンも真近で眺められます

休憩コーナーと、男鹿川


園内は休憩コーナーやベンチが多いです。途中には隣を流れる男鹿川を眺められる場所もあります

ロックガーデンと高山のお花畑


コマクサやフウロソウなどが咲いています。冷涼な立地を生かした植栽です。ただ、水を絡めているわけではないので水生植物園ぽさは薄れます

ヒマラヤの青いケシと、仲間の花


環境が良いのか、あるいは栽培が上手なのか、栽培が困難といわれるヒマラヤの青いケシ(メコノプシス・ベトニキフォリアやメコノプシス・グランディス、及びその交配種と思われる)がかなりの数で見られます。その仲間の黄色いケシ(メコノプシス・インテグリフォリア)も見られます

日本庭園と熊野堂神社


綺麗な水が流れる、池を中心としたこじんまりとした日本庭園。順路としては一番目ですが、独立したエリアなので最後に散策しながら参拝するというのも良いでしょう

楚々とした花が多い園内(左:クマガイソウ、右:アカバナエンレイソウ)


一般的な洋風の派手な草花は少なく、シラネアオイやクマガイソウなどの山野草や、外国産の花でも楚々とした花が多いです。そのあたりを理解したうえで訪れるとよいでしょう

場所 栃木県日光市上三依
交通 電車:
野岩鉄道「上三依塩原温泉口」駅より徒歩7分
車:
東北道「西那須野塩原IC」からR400経由35分
駐車台数約50台(無料)
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL http://www.yamasyokubutu.co.jp/
My impression
マニア度 娯楽度 混雑度 交通の便 総合満足度
★★ ★☆ ★★ ★★★☆
水生植物園ですが山野草や花木なども楽しめます。特にクリンソウの群生は見事です。春から初夏は他にも様々な花が咲きます。ただ、夏以降は開花するものが少なくなります。
園内に咲く花は派手なものは少なく楚々としたものが多いですが、それが統一されており植物好きとしてはむしろ好感が持てます。
山深いせいか、とにかく水が綺麗。周囲は林に囲まれ隣を流れる男鹿川とともに環境もよいところです。
駅から歩いていけるので場所にしてはやや交通の便はよい評価ですが、東京からは3時間程度かかります。電車の本数も少ないので確認が必要。電車自体も旅の一部として楽しむつもりで行きましょう。
車でのアクセスも高速のICから遠くやや時間がかかります。
注目の花:クリンソウ、メコノプシス属の花、水生植物、各種山野草

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