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花の名所・ガーデン・植物園訪問記

花の名所・ガーデン・植物園訪問記

板橋区立熱帯環境植物館(ねったいかん)

東京都板橋区にある熱帯植物温室で、隣接する板橋清掃工場の余熱を利用しています。
東南アジアの植生や生体の展示を中心にしており、縦に伸びる動線を用いた、海から高山帯に続く一連の環境を立体的に展示しているのが特徴です。

板橋区立熱帯環境植物館のエントランス

板橋区立熱帯環境植物館の入口
板橋区立熱帯環境植物館のエントランス付近。
近くには、同じく板橋清掃工場の余熱を利用した高島平温水プールがあります。

板橋区立熱帯環境植物館の地図(クリックすると別ウィンドウで開きます)

板橋区立熱帯環境植物館マップ
階段やスロープを利用した、立体的な動線となっています。
なお、エレベーターを使ったバリアフリーの動線もあります。
※画像の地図は、このサイトの紹介に合わせて少し手を加えています。

ミニ水族館(B1階)


エントランスに入ると受付があり、入館料を支払ってから、階段でまず地下1Fに降ります。
地下にはミニ水族館があり熱帯の魚や生物を見学できます。

サンゴ礁の生物と、汽水や淡水の魚たち

サンゴ礁の生物
汽水や淡水の魚たち
水族館はミニと名がつくように小さいのですが、各水槽は良く管理されています。
館内の立体的な展示に合わせて、海から徐々に川に上っていくという展示の流れになっています。

潮間帯

温室(潮間帯)
ミニ水族館を出ると大きな水槽が出迎えてくれます。このエリアでは熱帯の河口域を再現しており、マングローブとその根が張る水中を同時に見れる珍しい展示となっています。
水槽にいる大きなエイは、ねったいかんのマスコット的な存在のヒマンチュラ・チャオプラヤ。東南アジアのメコン川などに生息する世界最大級の淡水エイです。

立体的な展示が楽しめる

立体的な展示が楽しめる
前述の通り、温室は海から高山帯に続く一連の環境を立体的に展示しています。
地下にあるミニ水族館から、徐々に上りながら潮間帯、熱帯低地林などを経て、高山帯まで観賞していく流れになっています。工夫された仕掛けで楽しいです。

熱帯低地林(1F)


アコウやカジュマルなど、主に熱帯の低地に生える植物がみられるエリア。
ヒスイカズラなどの花も見られます。

ブリッジ(1〜2F)

ブリッジ
ブリッジから見下ろす景色
温室内に架けられたブリッジから周囲の植物のほか、潮間帯などの展示も見下ろせます。

集落景観(2F)

集落景観
バナナやカカオノキなど生活に関わりのある植物が多く植えられています。
休憩所にもなっている、高台に建てられたマレーハウスがアイキャッチになっています。

集落景観(マレーハウス)

集落景観(マレーハウス)
マレーハウスにはベンチがあり休憩できるほか、周囲の景色を眺めたり、ケースで飼育されている爬虫類の生き物を観察できたりします。
このような施設を設けることにより、展示に変化をつけることは大事な要素だと思います。

雲霧林(2F)

雲霧林
雲霧林
冷室となっており、夏でも涼しい雨や霧の多い熱帯の山地の環境を再現しています。
ランや食虫植物、シダ植物などが多いです。

喫茶室クレア(2F)

喫茶室クレア
喫茶室クレアから見た景色
期間営業(土日祝日夏休みなど)している軽食所。温室内の景色を眺めながら、熱帯の食べ物を使った料理や飲みものが楽しめます。
なお、平日は休憩所として開放されています。

渡り廊下(2F)

渡り廊下
喫茶室クレアと展示室を結ぶ渡り廊下。
館内の立体的な構成を感じるエリアとなっています。

展示室(2F)

展示室展示室
渡り廊下を過ぎると、広々とした展示室にたどりつきます。
常設展示のほか、季節によっては写真のような企画展示が行われることがあります。
公式サイトやSNS等で展示内容を確認するとよいでしょう。

図書コーナーから見下ろす温室

図書コーナーから見下ろす温室
展示室に隣接する図書コーナーからは、温室全体を見下ろすことが出来ます。
ガラス越しのため反射が気になりますが、広々とした景色を見ながらゆっくりするのもよいでしょう。

館内でみられる季節の花や実

季節の花や実
館内でみられる季節の花や実を、いくつか紹介します。
右上から時計回りで、カクチョウラン、パラミツ(ジャックフルーツ)、ビヨウタコノキ、フラグミペディウム。他にも様々な花や実がみられます。

施設の概要

場所
東京都板橋区高島平8−29−2

交通手段
■公共交通機関
都営三田線「高島平」駅より徒歩7分
国際興業バス「高島平第一中学校」下車、徒歩1分
国際興業バス「板橋特別支援学校」下車、徒歩5分
■車
首都高速5号池袋線
「高島平(※ハーフインター)」出口から約10分
※植物園の駐車場はありませんが、高島平温水プールの有料駐車場を利用可能

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:https://www.seibu-la.co.jp/nettaikan/

My impression

庭園デザイン★★★★
比較的小規模な温室ながら、立体的な動線を駆使して様々な環境を再現しています。特に潮間帯周辺の水中と水辺の環境を再現しているエリアは、他ではあまり見られない魅力的な展示となっています。
コンセプトと展示内容がしっかりとリンクしており、館内全体として統一感があるのもよいです。
転落防止のためかは不明ですが、渡り廊下から温室内の景色を見渡すことができないのは、少しもったいないかなと思います。また、図書コーナー側からはガラスの反射もあるため、せっかくの上下に長い温室の景色が十分生かせてないのも残念。

植物充実度★★★
東南アジアの熱帯や亜熱帯の植物が多いです。植栽規模自体はそれほど大きくありませんが、環境が多岐にわたるため、様々な植物をみることができます。
植物の管理状態は良好です。

娯楽度★★★
ミニ水族館があり、水族館以外でも爬虫類などの生き物もみられるため娯楽度は多め。展示内容も変化があるため、植物に興味が薄い方でも楽しめるでしょう。
館内に飲食店がありますが、平日は閉まっているので注意。ただ、高島平駅周辺には飲食店がいくらでもあるので困ることはないでしょう。
周辺観光でいえば、板橋区立美術館や板橋区立郷土資料館、板橋区立赤塚植物園などがあります。近隣のバス停(板橋特別支援学校バス停)から行けるのも良いところです。特に、4〜5月に訪れたなら赤塚植物園にも寄ってみることをすすめます。

混雑度★★★
休日や夏休み期間はやや混雑します。平日は比較的ゆったりと巡れるでしょう。
館内はそれほど広くはないですが、オープンスペースはやや多いので、混雑時でもゆっくりできる場所はあります。

交通の便★★★★★
公共交通機関の場合、駅から歩けるので交通の便はとても良いです。また、路線バスの便の本数も多く、浮間舟渡駅や東武練馬駅、池袋駅からもアクセス可能です。
車の場合、ねったいかん専用の駐車場はなく、共用の駐車場を利用する形になります。駐車台数も少ないため、特別な事情が無い限り公共交通機関の利用をすすめます。

総合満足度★★★★
展示部分がほぼ建物内のみなので規模は小さいですが、展示内容の密度は濃いです。特に潮間帯周辺は面白い展示となっています。建物の立体的な構成と展示内容がリンクしているのも見所の一つ。
このような比較的小規模な建物の中に、しっかりとコンセプトを落とし込んだ施設は意外と少なく、貴重な存在といえると思います。
一方で、子供向けの施設という側面がやや強めで、特に、小・中学生が入館無料になる土日や夏休みは子供の来館者が多くなります。大人のみ、あるいは落ち着いて花を見たいなら、平日に訪れた方がよいかもしれません。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
周年(※春から初夏と秋は花が多め、ヒスイカズラは4月ごろ)

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