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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

白間津のお花畑

南房総市白間津(しらまづ)にある花摘みが楽しめるお花畑。厳密なエリアはありませんが、白間津お花畑のバス停周辺が一番わかりやすく、海と一緒に観賞できるためロケーションにも優れています。
他に、潮風王国近くにある千田の花畑も花の密度が濃くおすすめのエリアです。

白間津周辺地図


周辺にはいくつか花畑がありますが、大規模なのは白間津お花畑と、潮風王国前にある千田の花畑で、それ以外は点在するような印象です。この2つをメインに据えて散策するとよいでしょう

白間津花のパーキング


白間津お花畑バス停すぐの駐車場。花の直売所やトイレがあるほか、お土産などが売られています。
駐車場は狭く十数台しか停まれません。

お花畑




お花畑といっても観光花摘み園と花栽培の施設のため売店の建物や風除けなどがあり、一面のお花畑といえません。ですが、それを差し置いても見事な量感です。

キンセンカとストック


花栽培は稲作の裏作だそうで、メインの花はキンセンカとストック。
見ごろはだいたい2月上旬~3月上旬の間。その年の冬の寒さによって生育に大きな差があるので、事前にSNS等で情報を入手したいところです。

売店の建物が並ぶ


お花畑はいくつかのお店が共同で作っているというイメージです。綺麗に管理している花畑があったら、お礼の意味も兼ねて切花を買ってみるとよいと思います。花の品質は言うまでもありません。

歩道は畦を利用


施設内の歩道は稲作時の畦を利用したもので、整備は最低限といったところ。普通に歩く分には問題ありませんが、バリアフリーは考慮されていないに等しいので注意。

ロケーションは素晴らしいけれど…


お花畑は見せるためというより切り花販売が主。なので、お花畑と海を美しく合わせられる場所はなかなかありません。本来、海風で花が傷まないように風除けが必要ですから仕方がないことかもしれません。また、海を背景にするとどうしても看板や電線が目に入ってしまいます。


白間津のお花畑はここまで。下記からは白間津から潮風王国までの徒歩コースを紹介します。ゆっくり歩いて片道1時間程度です(南房千倉大橋までは30分程度)。
※このコースは公共交通機関利用を推奨。車の場合、狭い白間津パーキングの長時間駐車を避けるため、潮風王国や南房千倉大橋を起点にしたコースとしてください。


露地花の里コースと日枝神社


公共交通機関で来た場合は、バスで移動せずここから潮風王国まで歩いてみるのも楽しいと思います。山側を歩けば懐かしい雰囲気と点在する花畑を楽しめます。通り抜けが難しいほど道が狭いため車は少なくのんびり歩けます。ただ、日枝神社から先の山側の道は荒れているので、南房千倉大橋を経由して海沿いのコースを歩いたほうがよいでしょう。

南房千倉大橋と海の様子


海側は外房の荒々しい海を終始眺めながら歩けます。車は多いですが歩道は広くしっかりしているので散策に不安はありません。また、南房千倉大橋にある駐車場は他が混雑していても空きがあることが多いので、困った時のために覚えておくとよいでしょう。寄り道しなければ白間津のお花畑まで徒歩20分程度で行けます。

千田の花畑


潮風王国の手前にある花畑。花摘み施設としての広さや花の量感は十分です。ただ、海が建物で遮られているほか、管理上の理由から覆いをしている花畑が多いので、ロケーション的にも写真撮影的にも今一歩。観賞するなら白間津のお花畑の方が見ごたえがあります。

利便性でいえば優れている面も


一方で、道は千田の花畑の方が歩きやすく整備されており、一部には木道が敷かれています。道の駅の潮風王国に近いということもあり、花摘み施設としてはより一般向けな印象があります。

潮風王国


道の駅の潮風王国は海産物を扱う店舗や海の幸を使ったレストラン、大きな芝生広場などがあり、休憩や食事、お土産を求めるのに最適です。

施設の概要

場所
千葉県南房総市千倉町白間津1425−1

交通手段
■公共交通機関
JR「館山」「千倉」駅から路線バス「白間津お花畑」下車すぐ。
東京駅や千葉駅から安房白浜方面への高速バスもありますが、最寄りのバス停「潮風王国」「白浜郵便局」から30分程度歩きます。
■車
館山自動車道「富浦IC」から約40分。
白間津花のパーキングに駐車場あり(無料・ただし狭く15台程度)。
潮風王国の駐車場などから歩くこともできますが、こちらも混雑しがちです。花畑からやや離れていますが南房千倉大橋公園の駐車場の利用も考慮しましょう。

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
公式HPhttps://www.mboso-etoko.jp/から
「白間津の花畑」で検索。
花の見ごろの時期はSNS等で情報を得た方が確実です。

My impression

庭園デザイン★★
様々な花農家が花畑を運営しており、結果的に多様な色彩のモザイク模様になっています。主体的にデザインしたというわけではないので評価は難しいです。また、海の近くでロケーションは素晴らしいですが、花と海を一緒に眺められるような場所があまりないのは残念。

植物充実度★★★★
キンセンカやストックを中心として、他にも様々な花が見られます。植物の管理状態は良好。切花の品質も素晴らしいです。

娯楽度★★★★
花畑の最盛期は美しく、花に特別興味がない方と一緒でも楽しめると思います。
白間津の花畑だけではボリュームが足りないので、近辺の花施設や野島崎灯台、道の駅の潮風王国やその近くにある千田の花畑なども併せて訪れるとよいでしょう。

混雑度★★★★
花畑最盛期の土日は混雑します。花畑そのものの混雑はオープンスペースも多く我慢できる程度ですが、狭い白間津花のパーキングの駐車場は酷く混雑し駐車できない事態が発生しやすいです。また、潮風王国でも駐車待ちが発生することがあります。

交通の便★★
公共交通機関利用の場合、最寄駅からバスの便があります。また、東京駅や千葉駅から高速バスの利用も一考。ただし、高速バスは白間津のお花畑に停車してくれないので、最寄りのバス停から多少歩くことになります。
車の場合、最寄りの駐車場は駐車台数が少なく混雑しがち。平日や朝早めに訪れるか、周辺の駐車場を利用するなど工夫したいです。

総合満足度★★★
南房総のお花畑は江見や和田、白浜などいくつかありますが、屋外で景色と一緒に楽しめて、比較的まとまっているのが白間津のお花畑。花の量感は見事です。ただ、花の売店や付近の住宅、商店の看板なども目に入ります。一面の花畑というイメージではないことは承知のこと。
花栽培は高齢の方が多く、年々花畑の面積が縮小傾向にあります。無料の施設ですが、なるべく切花等を購入して支援したいところです。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
早春~春(花畑)
※上記以外の季節は花がほぼ無いので注意。

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