大町公園は市川市大町にある、動物園や植物園、自然園のある複合的な公園。
自然観察園部分は長田谷津と呼ばれる細長い谷間に緑豊かな空間が広がっています。湧水の流れがありビオトープ好きの方におすすめしたい場所です。
また、隣接して市川動植物園と市川市観賞植物園があるので、セットで立ち寄ってみるとよいでしょう。子供連れならアスレチック(ありのみコース)もおすすめです。
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入り口がいくつかありますが、駅からなら北側、バスや車なら南側からがメイン導線となります。
このページでは、駅から徒歩圏の北側からぐるりと一周して紹介します。自家用車利用であれば、駐車場がある動物園やアスレチックからスタートになります。

北総線の大町駅から3分程度歩くと入口が見えてきます。
なお、こちら側には車を駐車できる場所が無いので注意。また、北側入口は自然園に近く、動物園は一番奥になります。動物園目当てなら南側の入口の方が都合がよいです。

階段を下りると水の湧き出す場所があります。林に囲まれ鬱蒼とした雰囲気です。
自然園をうるおす、この湧水の水源のほとんどは、周囲に点在する梨畑に降った雨が湧き出したものだそうです。(梨は市川市の名産品です。)
地域と自然が、密接に関わりあっていることが分かります。

北側からだと、この湧水の流れの水上から水下に向かって歩くような形になります。
歩き始めは樹木が多く、林と湿地の中間のような雰囲気。

湿地に設置された歩道の道幅は広めで、すれ違いも可能ですが、地面と落差があるので慎重に。
また、落葉の季節は落ち葉で滑りやすくなります。気を付けて歩きましょう。

南に向かって歩くと、徐々に湿地が広がる開放感のある景色になっていきます。
季節によっては水生植物の花もみられます。


基本的に、園路は流れの東西で2本道になっており、たまに枝道でつながっています。
写真2枚目は観賞植物園への分岐ですが、植物園には帰りに寄ることにします。

ホタルの里(自然園の中央付近)は、周囲が開けて気持ちのいい場所となっています。周辺を観察したり、少し休憩していくのも良いでしょう。
名前のとおり、夏になれば野生のヘイケボタルが見れます。

ホタルの里付近には、後述の期間限定で解放されるもみじ山への分岐があります。
(普段は閉鎖されている)

いきなり趣の異なる建物と施設が現れます。バラ園です。
今までの自然風とは異なる空間に多少違和感は感じますが、観賞植物園の一部と考えればよく、また、バラ開花期はとても美しいので、バラを目当てに訪れてもよいと思います。


一季咲きのつるバラのアーチもあるため、春バラ(5月頃)の季節が一番美しいですが、四季咲きのバラも多く、秋バラの季節(10月~11月頃)も十分楽しめるでしょう。


流れや池の縁に沿って水生植物がみられるエリア。
植物が植えられている場所が園路から遠いため、花の一つひとつを観察することは難しいですが、その分自然な雰囲気で観賞できます。


期間限定で解放されるもみじ山。入口は2か所あり、前述のホタルの里側と、この水生植物園側。いずれも急な階段を上りますが、短い距離なので焦らず行けば大丈夫です。
開放期間は例年11月下旬~12月上旬。公式サイトで確認しておきましょう。

針葉樹林の下にモミジがあるといった形で、日当たりはあまり良くありません。そのため、庭園的な美しさというよりも、山の中の紅葉を見るような雰囲気となります。
写真で美しく撮るのは難しいですが、散策する分には自然な雰囲気を味わえて良いと思います。

向かって右に伸びているのが自然観察園に向かう道で、北側から入るとここに出てきます。南側の駐車場を利用すればここが入口になります(詳しくは地図参照のこと)。
動物園は小動物中心ですが、人気のレッサーパンダなど可愛い動物が多いので立ち寄ってみるとよいでしょう。


特に注目なのはスマトラオランウータンとシセンレッサーパンダ。特に、晩秋にみられるレッサーパンダと紅葉の組み合わせはおすすめです。
他にも様々な動物がいるので、実際に訪れてみるとよいでしょう。


動物園は入場料が必要ですが、自然博物館だけを利用する場合は無料で通れます(必ず受付の方に一声かけましょう)
建物の2階が展示室になっており、市川市に生息する生物たちを分かりやすく紹介しています。


東側にも2つほど門がありますが地元の人向けな印象。
その入口から続く道は、護岸された水路が流れるせせらぎ園。秋には並木になっているモミジの紅葉が美しいです。紅葉の見ごろはやや早め。

今度は流れの東側をたどりながら北側へ向かいます。一部、車道に出るルート(赤道門を出て観賞植物園の表玄関に出る道)もあります。地図でどう進むか確認するとよいでしょう。
車道に出ないルートをたどると、前述の観賞植物園の分岐にたどり着きます。

立派な観賞植物園の外観。温室内部はサボテン温室と大温室の2つのエリアに分かれており、小規模ながらも展示内容はまとまっています。
ベンチや自販機などがある中庭で休憩するのもよいでしょう

サボテンを中心に、乾燥地に生える植物が多くみられます。
アガベなど珍しい花が見られることもあり、公式SNSをチェックしてみるとよいでしょう。


天井が高く開放感がある大温室。熱帯や亜熱帯の植物が多く、各種花も楽しめます。
写真2枚目のピンクの花はメディニラ。開花は5~7月頃で春バラと時期が合います。

観賞植物園から北に進むとアスレチックがあり、自然園側からも入れます(入場料が必要)
小規模ですが、アスレチックに隣接して駐車場もあります。
ここからさらに北側に進めば、スタート地点の北側入口に戻れます。

東京都に隣接していながら、市川市は比較的自然がよく残された地域だと思います。
この美しい空間を大切にしていきたいですね。
場所
千葉県市川市大町184−2
交通手段
■公共交通機関
JR北総線「大町」駅より徒歩3分
JR武蔵野線「市川大野」駅より徒歩約30分
JR武蔵野線「市川大野」駅から路線バス
JR総武線「本八幡」駅から路線バス
・公共交通を利用する場合、大町駅を利用するのが一番分かりやすいです。
・バスはいずれも本数が少ないので要確認のこと
■車
京葉道路「原木IC」より約20分
・入り組んだ場所にあるのでナビ推奨
駐車場あり(有料)
入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:https://www.city.ichikawa.lg.jp/zoo/
庭園デザイン:★★
庭園と呼べるようなエリアはバラ園や温室部分に限られます。いずれのデザインもオーソドックスな印象で特筆すべきものはありませんが、誰にでも親しみやすい雰囲気となっています。
植物充実度:★★★
観賞植物園では様々な花が見られます。温室は熱帯植物やサボテン類で、規模にしては種類が多めで充実しています。バラは種類は少なめながら花つきが良く、こちらも楽しめるでしょう。
自然観察園でも様々な水生植物や樹木が見られます。
植物の管理状態は良好です。
娯楽度:★★★★★
動物園やアスレチックが併設されているためポイントが高くなっています。特に動物園は、様々な立場の人でも楽しめる牧歌的な雰囲気が好ましいです。
観賞植物園や自然観察園は季節によっては花も多いですが、基本的には植物や自然が好きな方が満足できるような空間となっています。
飲食は動物園内で可能で、訪れる客層に合わせた比較的安価な設定が嬉しいです。連休やイベント時には観賞植物園に出店が出ることもあります。
周辺観光はこれといった施設はないですが、周囲に梨園が多く、収穫シーズンに合わせて出かければお土産に購入することも可能です。また、距離的に近いアンデルセン公園を訪れることも不可能ではありませんが、どちらも規模が大きい施設のため、同日に訪れるのはおすすめしません。
混雑度:★★★★
大型連休や紅葉シーズンはかなり混雑します。また、普段の休日も意外と混みます。可能であれば、平日に出かけるとゆっくり散策できるでしょう。
鳥を観察・撮影する人も多く、園路ですれ違いに気を使う場面があるかもしれません。
園内は広く、オープンスペースも多いです。混雑時でもゆっくりできる場所はあるでしょう。
交通の便:★★★★★
公共交通機関利用の場合、駅から歩けるのでとても良い評価。
車の場合、動物園側の比較的大きめの駐車場が利用できます。アスレチック側の小規模な駐車場も訪れる目的によっては選択肢になります。周辺の道路がやや分かりづらく、訪れる際は地図やナビなどで事前に確認・運転するとよいでしょう。
総合満足度:★★★★
自然観察園は立地を考えれば、とても緑豊かな環境。季節にもよりますが、そういった場所が好きな方は満足できるでしょう。水の流れが絶えずあるので、ビオトープが好きな人に特にお勧めです。
バラ園や水生植物園の雰囲気は、自然観察園から辿ってきた場合、人工的でかなり違和感を感じますが、観賞植物園の一部ととらえれば問題ないでしょう。バラの開花期は美しいですし、虫も少なくなるので休憩するポイントとして優れています。
観賞植物園も、無料ながら展示内容は充実しているのが嬉しいです。比較的花も多くみられます。
備考:動きやすい服装で出かけたいです。特に足回りは気にかけておきましょう。また、暑い時期は虫よけスプレーを持参するとよいでしょう。
遠方から訪れる場合のお勧めの季節
4~5月頃(新緑、水生植物の花)
5月~6月上旬頃(春バラ、水生植物の花)
10月~11月(秋バラ)
晩秋~初冬(紅葉)
※真夏~初秋は鬱蒼としやすく、虫も多くなるためおすすめしません。