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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

見浜園

千葉県千葉市にある平成2年(1990年)開園の比較的新しい日本庭園。日本の伝統文化を表現し、接してもらうことを目的としているとおり、典型的な池泉回遊式の日本庭園となっています。幕張新都心の幕張海浜公園内にあり、高層のビルが借景になる現代風な景色も魅力になっています。

園内の地図(クリックすると拡大します)


園内はそれほど広くはありませんが、のんびり散策するにはちょうどよい大きさ。無料エリアと有料エリアに分かれていて、濃い緑色の部分が有料エリアになっています。
ここでは庭園出入口から園内に入り、池を中心に反時計回りで主な見どころを紹介します。

中島と橋、雪吊り


奇をてらうような部分が少ない代わりに、池や水の流れ、松の植栽など日本庭園らしい景色が楽しめます。灯籠や雪吊り、あずまやなど日本庭園らしい造作があり、刈り込みも整然としています。

州浜から見る下の池の景色


池の南側にある、州浜から見る下の池の景色。中島と立派な茶室を中景に、背景には幕張新都心の高層ビル群が眺められます。

舟着から見た景色


数はそれほど多くありませんが、花や紅葉が楽しめる樹木が植栽されています。
池の水は比較的綺麗で、錦鯉や小魚、季節によっては水鳥の姿も見られます。

松籟亭(しょうらいてい)


池の北側に建つ松籟亭という茶室。比較的大きな建物で、催事等が行われていることもあります。
別料金で抹茶が楽しめますが帰りに寄ることにします。

水の流れ


細い水の流れのあるエリア。ツツジやスイセン、ツワブキなど季節の花も見られます。

松籟亭(しょうらいてい)内部


松籟亭では別料金になりますが、抹茶と和菓子を頼むことができます。
立札席(りゅうれいせき)からは園内とは少し違った景色を観賞できます。

上の池と滝口


園を出て右側にある無料エリアの小さな池と滝。紅葉はこちらの方も綺麗です。

幕張海浜公園と、幕張の浜


先述の通り見浜園は幕張海浜公園の一部。公園内は花時計や芝生広場などがありくつろげます。
南方向に歩けば幕張の浜があり散歩するのに適していますが、浜側に大規模なサッカー関連施設が出来たため、浜まで出るには少し迂回する形になるので地図で確認しておきましょう。

施設の概要

場所
千葉県千葉市美浜区ひび野2-116

交通手段
■公共交通機関
JR京葉線「海浜幕張」駅より徒歩7分。
■車
東関東道「湾岸習志野IC」から約5分。
東関東道「千葉IC」から約5分。
駐車場あり(有料)

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:https://www.seibu-la.co.jp/makuhari/
幕張海浜公園HPより見浜園のページへ。

My impression

庭園デザイン★★★
オーソドックスな日本庭園の要素を取り入れており、池や中島、橋、水の流れ、植栽など様々な意匠や造作が楽しめます。庭園の規模にしては水の流れが縦横に走っているのが特徴です。

植物充実度★★
特にこれといった花の見ごろはありませんが、その分いつ訪れても楽しめると思います。しいて言うならウメや紅葉の時期が良いでしょう。植物の管理状態は良好です。

娯楽度★★★
庭園内は派手な景色は望めず、ゆったり散策するのに向いています。一方で、庭園周辺は幕張新都心の中心部で近隣には幕張メッセやアウトレット等の施設が多く娯楽度は高いです。

混雑度
基本的に混雑することは少ないです。穴場的な場所になっています。

交通の便★★★★★
公共交通機関利用の場合、駅から近いうえ、大半が公園内を歩くことになるため非常に良いです。
車の場合、高速のインターから近く、専用の駐車場もあり普段は問題ありません。ただ、イベント時などは駐車場が混雑しやすいのがやや難点。

総合満足度★★★
オーソドックスな日本庭園であり庭園の印象は良いと思います。入場料も安価で気軽に入れます。近隣在住であれば季節を変えて何度でも立ち寄りたい施設となっています。
一方で、遠方から訪れる場合は庭園の規模等に物足りなさがあると思います。幕張の周辺施設訪問のついでに立ち寄る形で良いかと思います。あと、典型的な日本庭園ということで外国人の方を招待するのも良いかもしれません。
庭園の直接の評価とは異なりますが、幕張新都心の中に寛げる大きな公園を造ったうえで、さらに立派な日本庭園を造ったという都市計画そのものが個人的に評価したい点です。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
特になし

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