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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

いばらきフラワーパーク

筑波山のふもと、茨城県石岡市になるフラワーパーク。バラの花が有名で、品種数もボリュームもかなりのものです。一方で、自然風の里山エリアや芝生の丘、宿泊施設、おしゃれなカフェやマーケットなどもある複合的な施設です。訪れる人によって様々な楽しみ方ができるのが特徴といえます。

園内の地図(クリックすると大きくなります)

いばらきフラワーパークのマップ
フラワーパークの中心となる東側の低地部分はバラ園の比重が大きいことがわかります。
一方、西側にある丘は「花やさと山」という自然風の里山エリア。樹林の下で咲く花や展望台、宿泊施設などがあります。
ここでは、バラ園部分を中心に主な見どころを紹介します。

バラのトンネル

バラのトンネル
バラのトンネルを外から
正門から園内に入ると、まず見えてくるのがバラのトンネル。
内部をくぐる際も美しいですが、トンネル外から見た時の量感も見事です。

バラのテラスと、インフォメーションセンター

バラのテラス
インフォメーションセンター
斜面に段々につけられた花壇に色系統ごとに分かれたバラが植えられています。
奥にある建物はインフォメーションセンターで、園に関する情報を得ることができる他、各種体験イベントが開かれることがあります。黒を基調にした洗練された内外装となっています。

バラのテラス2

バラのテラスを見下ろす
斜面の上側から振り返ると、様々なバラの花色が連なる美しい風景が広がります。
奥にある建物はローズファームマーケット&カフェで、景色のよいアクセントになっています。

バラのテラス3

バラのテラス
西にある丘もバラ園の風景の一部となっています。中央にある朱色のバラは京成バラ園芸作出の「花見川」で、見事な量感。頂上付近に少し見えるのはトンビの塔という展望台です。

バラの品種園

バラの品種園
バラの品種園
その名の通り、様々なバラが植えられています。バラの一本一本をじっくり見たいなら、バラのテラスよりこちらの方が向いています。花との距離が近いのが魅力。

レストラン ローズファーム ハウス

レストラン ローズファーム ハウス
温室のようなガラス張りの建物になっているレストラン。
テイクアウトも可能で、屋外のテラスで飲食を楽しむのもよいでしょう。

グリーンヒル

グリーンヒル
グリーンヒル
斜面を利用した広々とした芝生広場。バラ園と丘側との緩衝地帯といった雰囲気です。
芝生広場の上部に見えるのはスポーツスライド・スカイサイクル乗り場。

香りのバラ

香りのバラ
芳香のあるバラが植えられたエリア。ベンチに座ると周囲からバラの香りが漂ってきます。

季節の花

季節の花とバラ
季節の花
バラと季節の花を合わせたエリア。つるバラが絡まるアーチやネットフェンスも見どころ。

花やさと山

フラワーパークの西にある丘のエリア。樹林の下に咲く季節の花々と、宿泊施設を中心とした各種アクティビティが楽しめます。
主な季節の花はシャガやアジサイ、ヤマユリ、サクラなど。バラの開花最盛期と合う花がないため、無理に巡る必要はありませんが、園内周遊車を利用して丘の頂上だけ立ち寄るのも良いでしょう。

園内周遊車

園内周遊車
園内の主要なエリアを巡る小型バス。別料金になりますが、丘の頂上に行くためには斜面を上る必要があるため、こちらを利用するのもよいと思います。
もちろん、健脚であれば歩いて丘を上ることもできます。

トンビの塔

トンビの塔
トンビの塔からの展望
斜面の頂上付近にある展望塔。周囲の景色や、バラ園を見下ろすことができます。
意外と高度感があるので高い所が苦手な方は注意。

サークルロッジ

サークルロッジと筑波山
宿泊施設となっている円形の建物。宿泊者以外でも立ち寄ることは可能です。
屋上は展望台になっており、筑波山を眺めることができます。

シャガ園とアジサイ園

シャガ園アジサイ園
樹林の下に咲く約100万株のシャガ。見ごろは4月中旬〜5月上旬頃。一方、斜面に植えられたアジサイの見ごろは6月中旬頃です。いずれもバラの開花最盛期とは重なりません。

ローズファームマーケット&カフェ

ローズファームマーケット&カフェ
園を出る際に立ち寄れる店。お土産の購入や苗の販売、地元野菜にこだわったカフェがあります。
こちらは無料エリアで、フラワーパークの入園券を購入しなくても中に入れます。

施設の概要

場所
茨城県石岡市下青柳200番地

交通手段
■公共交通機関
JR常磐線「石岡」駅より関鉄グリーンバスで約30分。
■車
常磐自動車道「千代田石岡IC」又は「石岡小美玉スマートIC」より約20分
常磐自動車道「土浦北IC」より約15分
北関東自動車道「笠間西IC」より約25分
駐車場あり(無料)。

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:http://flowerpark.or.jp/

My impression

庭園デザイン★★★★
園全体が斜面になっており移動が大変な部分もありますが、その分開放感や眺望に優れています。さらに、バラの量感の演出という点でも寄与しています。
一方で、グリーンヒルや、樹木に覆われた花やさと山がバラ園の背景となり、園の懐の深さに結びついています。里山風の山々に囲まれた周辺環境も良い雰囲気です。

植物充実度★★★★
バラの数・品種数ともにかなりのものであり、特につるバラの咲く初夏の量感は見事です。バラ以外では、春バラとは開花期が合いませんがシャガやアジサイ、ダリアもかなりの数が見られます。花やさと山を中心に樹木も多く、自然散策的な楽しみ方も可能。
植物の管理状態は良好です。

娯楽度★★★★
バラの開花最盛期は誰にでも勧められるほど美しい景色が楽しめます。それ以外の季節は派手な景色は望めず、ゆったり散策するのに向いています。
園内にあるカフェやショップはおしゃれな雰囲気で、そういったものが好みな方は楽しめるでしょう。

混雑度★★★★
春バラの開花最盛期はとても混雑します。春バラの開花最盛期にゆっくり観賞したいなら平日朝に訪問するなど工夫しましょう。それ以外の季節は混雑することは少ないです。
施設内は広く、オープンスペースも多いため、混雑時でも休める場所はあります。一方で、カフェや売店等は購入待機列ができて時間がかかることが多いです。

交通の便★★★
公共交通機関利用の場合、駅から遠いですが、バスの便があります。ただ、バスの本数が少なめで、バラの開花最盛期の土日は立席になることもあります。乗車時間が長いので、早めにバス停に並ぶなど留意しておきましょう。
車の場合、大きな駐車場があり余程のことでない限り問題ないでしょう。ただ、バラの開花最盛期は園に一番近い駐車場はすぐに満車になることが多いです。

総合満足度★★★★
園のかなりの面積を占めるバラが一番の見所。品種もたくさんあり、バラが好きな方は楽しめると思います。他にも様々な花が見られ、花やさと山の自然散策やアクティビティも楽しめるものの、遠方から来て満足できるのは、やはり春バラの開花期になると思います。
なお、晴れていれば筑波山の展望も楽しめますが、バラ園と筑波山の展望はあまり結びついていないので、特に気にすることはないかと思います。

※ペット入園可となっています。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
初夏(春バラ)
晩秋(秋バラ・ダリア)

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