本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ワレモコウ

ワレモコウワレモコウの花

戻ります

ワレモコウのデータ

花色:
学名:Sanguisorba
科名:バラ科
分類:多年草(冬落葉)
原産地:アジア〜東ヨーロッパ
大きさ:背丈20〜120cm、横幅20〜70cm
主な見所:花(7〜10月)※高性種は秋が最盛期

ワレモコウの特徴

夏の終わりに長い花茎を伸ばし、小さな楕円形の花穂をつけます。品種によっては初夏から咲き始めます。日本にも自生している、野趣に富んだ素朴な姿で和の雰囲気の強い花です。葉は羽状複葉になり、小葉は長楕円形で縁に鋸歯が入ります。切花に用いられる1m程度になる高生種の他に、矮性のヒメワレモコウもよく出回ります。

  • 難易度: とても丈夫な花です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが徒長しやすくなります。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

ワレモコウの育て方

とても丈夫な花で放任でも育てます。日当たりと水はけのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが徒長して倒れやすくなります。ただ、鉢植えは真夏の間だけ遮光したほうがよいです。

  • 管理:放任でかまいません。花が終わったら花茎ごと切り取ります。
  • 肥料:緩効性肥料を控えめに与えます。肥料要求は少なくやせ地でも育ちます。
  • 病害虫:葉が食われることがありますが、あまり心配ないです。病気はうどんこ病が発生することがあります。

ワレモコウのアレンジ

楚々とした姿が魅力で自然風や和風の植栽に合い、洋風の庭には合いません。
野原に咲くような雰囲気の高生種は地植えに向いています。矮性種は鉢仕立てや寄せ植え、花壇の前景に向いています。
なお、高性種はうどんこ病にかかりやすいことを考慮したほうがよいでしょう。

ワレモコウの主な品種

高性種と矮性種が出回ります

ヒメワレモコウヒメワレモコウの花
ヒメワレモコウ(学名不詳・園芸種?)
ワレモコウの矮性種。初夏から咲き始めます。丈夫で育てやすい


サラダバーネット
サラダバーネットS. minor
ヨ−ロッパ原産のハーブ。葉をもむとキュウリのような香りがします。花はワレモコウそっくりですが、ハーブとして利用する場合は若葉が硬くならないように、花が咲く前に花茎を切るのが普通です。

その他の写真

ワレモコウの葉のアップ
ワレモコウの葉のアップ。鋸歯が目立ちます。

うどんこ病にかかったワレモコウ
うどんこ病にかかったワレモコウ。特に高性種はかかりやすい印象があります。

ワレモコウの個人的な印象

オススメ度:★★★(高性種)、★★★★(矮性種)
野趣に富んだ姿が魅力です。矮性種は扱いやすい大きさと小さな花で家庭園芸に向いています。
一方、高性種は姿がまとまらないので、切花以外で上手に使うのが難しい印象です。うどんこ病にかかりやすいのも評価減。

コメント

  • タネから育てることも簡単ですが、開花まで時間がかかるので気長に待ちます。
  • バラ科というのは意外ですが、葉の形を見てみると納得です。あと、うどんこ病のかかりやすいさもバラと似ています。

戻ります