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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ビオラ

ビオラビオラ
ビオラビオラの花

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ビオラのデータ

花色:赤ピンク赤紫紫青紫オレンジ黄色白黒複色
学名:Viola
科名:スミレ科
分類:秋まき一年草
原産地:北ヨーロッパ
大きさ:背丈15〜20cm、横幅20〜30cm
主な見所:花(11〜6月)

ビオラの特徴

豪華さよりも可憐な印象で冬〜春の庭を彩ります。パンジーに比べて花や株が小さいものをビオラと呼んでいますが、一部の中輪系品種もビオラとして流通することがあります。また原種に近いものもビオラと呼ぶことがあります。パンジーに比べ花つきがよく、株もまとまりやすいので、寄せ植えにはビオラのほうが扱いやすいです。
花色も青と緑系以外はすべて揃い、イメージに合わせて選択できます。古くから改良が盛んに行われ毎年数多くの品種が生まれています。パンジーよりも耐寒性が強いので、陽だまりなら冬でも花があがってきます。

  • 難易度: とても丈夫ですが、花がら摘みの作業は根気がいります。
  • 日照量: 春日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 水はけのよい土を好みますが、乾燥も苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

ビオラの育て方

とても丈夫な花です。日当たりと水はけのよい場所に植えればどんどん花があがってきます。勢いを持続するために水・肥料切れに気をつけましょう。タネをつけやすいので早めに花がらを摘み取ると株が疲れずにすみます。

  • 管理:面倒でも花がらはしっかり摘み取ります。タネをつけさせると株が弱り、花つきに影響してしまいます。株が徒長したら、切り戻せばまたきれいに花を咲かせてくれます。その際には元気な下葉を残して切り戻すようにしましょう。
  • 肥料:元肥をしっかり効かせた上で、開花期は液体肥料を与えて株の勢いを保ちます。冬の寒い間は元肥だけで十分です。
  • 病害虫:アブラムシ程度で深刻な被害は少ないです。ナメクジが花を食べるので駆除します。ごくまれにスミレの害虫のツマグロヒョウモン(黄と黒のケムシ)がつくことがあります
    冬の寒い時期は鳥(ヒヨドリ等)に花を食べられることがあります。
  • タネから
    ビオラの苗
    発芽率は良好で、育苗自体も難しくありませんが、晩秋から花を咲かせようとする場合はどうしても夏まきしなければならず管理が難しくなります。室内の冷房の効いた部屋でいったん発芽させ、その後は外の長雨の当たらない日のよく当たる場所で管理します。定植は本葉6枚以上で行いますが、10月中旬までに定植しないと秋からの開花は難しくなります。初心者は9月にタネまきし春開花を楽しんだ方がよいかもしれません。

ビオラのアレンジ

洋風の庭に合います。花色を選べば和風や自然風の庭にも合わせられます。
パンジーと違って、花の個性は強くないので寄せ植えでも他の花と合わせるのは難しくありません。ただ、花色によって印象がだいぶ異なるので、統一感が出るように合わせていきます。冬は黄色やオレンジ、赤の暖色系の色でまとめ、春から初夏は淡いパステル調の色合いで合わせると失敗は少ないでしょう。気に入った鉢にビオラのみで混植や単植するのもシンプルで美しいです。

ビオラの主な品種

たくさんの品種があり、さらに毎年、新品種が誕生しています。品種名で選ぶのもよいのですが、店頭で花色や花の大きさを確認して購入すれば間違いありません。タネからの場合は同じ品種でも花色やブロッチに多少違いが出ることがあります。

その他の写真

ビオラ パステル系の花色
パステル系の花色。

ビオラ 寒色系の花色
寒色系の花色。

うさぎ型ビオラ
うさぎ型ビオラ
ウサギの耳がような花が咲くキュートな品種。様々な花色が揃います。

ビオラの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
丈夫で花つきがよく、花色豊富で美しい。草姿が乱れにくいのも魅力です。
花がら摘み作業がやや大変ですが、こればかりは仕方ないでしょう。

コメント

  • 苗はしっかり締まって葉数が多いものを選びましょう。
  • 一般的にパンジーよりも強健といわれており、実際そのとおりだと思います。
  • 秋植えにして晩秋から花を楽しむと、パンジーは4〜5月ごろには株が疲れてきてしまいますが、ビオラは6月上旬ぐらいまでもちます。
  • 近年はビオラとパンジーの違いが分かりにくい品種が増えたため、ビオラとパンジーを総称して「パンビオ」と呼ばれることもあるようです。
    ただ、ビオラの小さい花の品種と、パンジーの大きめの花の品種とは明らかに個性の違いがあるため、両者を区別しにくい品種群(ビオラの大輪品種)に限定して用いるのが良いと個人的には思います。

仲間の花

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