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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

カキツバタ

カキツバタカキツバタの花

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カキツバタのデータ

花色:
学名:Iris laevigata
科名:アヤメ科
分類:多年草(冬落葉)
原産地:日本、東アジア原産
大きさ:背丈40〜60cm、横幅25〜40cm
主な見所:花(4〜5月)

カキツバタの特徴

水辺や湿地を好むビオトープ向きの水生植物です。ハナショウブに似ていますが、開花期が1ヶ月くらい早く、葉は幅広でやや黄色みがあり、主脈がはっきりと出ません。全体的な印象はハナショウブよりも野趣があり、自然風な池の場合はより雰囲気が出ます。
古くから改良品種が作られ、四季咲きや斑入り葉などがあります。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日向を好みます。
  • 水分量: 水辺、あるいは常に湿った場所で育てます。
  • 耐寒性: 寒さには強いです。

カキツバタの育て方

とても丈夫な花です。日当たりと水もちのよい土に植えます。
常時水に浸ってなくても構いませんが、乾燥させないように注意します。とはいえ、池やビオトープなどの水辺に植えるという育て方のほうが魅力も育てやすさも上なので、できればそのような環境を与えてやりたいところ。鉢植えの場合は鉢皿等を使って腰水栽培にします。

  • 管理:終わった花は切り取ります。鉢植えは花後に毎年、株分けを兼ねて植え替えます。地植えの場合は花つきが悪くなってからで構いません。
  • 肥料:花後と秋にお礼肥を与えます。地植えの場合は与えなくても咲くことが多いです。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

カキツバタのアレンジ

和風や自然風の庭によく合いますが、洋風の庭にも合わせることができます。
池やビオトープの水辺に植えるというのが一番映えます。その場合は自然風な雰囲気を目指すために通常の紫花や白花種を選びます。斑入り品種や変わった花色のものは鉢植えに適しています。

池の際に植栽したカキツバタ
池の際に植栽したカキツバタ。
やはりこのような使い方が観賞上も成育上も合っています。

カキツバタの主な品種

紫花のほか、白花や四季咲き種、斑入り品種などが出回ります。四季咲きと言っても5・7月に2回咲く程度なので注意。

変わった花色の品種
変わった花色の品種。

その他の写真

カキツバタの葉
カキツバタの葉。色は黄色み強い。葉幅が広く、主脈は目立ちません。

カキツバタの実
カキツバタの実。かなり大きくて重く、しっかりしています。

カキツバタの個人的な印象

オススメ度:★★★★
ハナショウブよりも目立ちませんが、その分、自然風な雰囲気が楽しめます。
非常に丈夫で、花も咲きやすいです。

コメント

  • 常時抽水栽培を好む・花色が派手ではなく自然な雰囲気であることから、ビオトープにはハナショウブよりもカキツバタの方がよく合います。
  • ハナショウブとは花期の違いや葉で見分けるのが確実。アヤメとは植栽環境と花の基部の網状模様のあるなしで見分ければよいでしょう。
    これら2種とは葉の雰囲気が大きく異なるため見分けるのは難しくありません。

仲間の花

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