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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

フクシア

フクシアフクシア

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フクシアのデータ

花色:ピンク白
学名:Fuchsia
別名:ホクシア
科名:アカバナ科
分類:常緑低木
原産地:中央〜南アメリカ
大きさ:背丈20〜200cm、横幅15〜150cm
主な見所:花(4〜7月)※初夏が最盛期ですが、条件さえ満たせば四季咲きになります。

フクシアの特徴

まるでイヤリングのように花を垂れ下げて咲かせます。以前は、高温多湿に弱い性質のため鉢花以外ではそれほど使われてきませんでしたが、最近ではポットで大量に苗が出回るようになり、ガーデンでもよく用いられるようになっています。
花は鮮やかでガクと花弁で2色咲きのように見えます。下垂する花の姿からそれほど派手な印象でもなく温帯の花とも合わせやすいです。葉は小さめの濃緑で花とも相性がよいです。株の姿は立性ものとやや下垂するものがあります。暑さだけでなく冬の寒さにもやや弱いですが、品種を選べば南関東以西では屋外でも霜よけ下で冬越しできるものもあります。

  • 難易度: 夏越しと冬越しがポイント。寒さに弱い品種は星3つ。
  • 日照量: 秋から初夏は日当たりに、夏は半日陰に置きます。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 通常は室内で5℃程度を保ちます。寒さに強い一部の品種は、南関東以西の暖地なら霜よけした屋外でも冬越しします。

フクシアの育て方

日当たりと水はけのよい場所に植えます。やや暑さに弱いので、真夏になる前に枝を切り戻した上で風通しのよい半日陰に移動します。また、寒さにも弱く室内で5℃以上で冬越しさせますが、寒さに強い一部の品種は霜よけすれば屋外でも高確率で冬越しできます。
気温と長日条件を保てば四季を通じて開花が続きますが、通常は夏と冬は休眠させるために、枝を短く切って花芽は積んでしまったほうがよいと思います。寒さに強い品種は、冬の剪定を邪魔な枝を切り取る程度にすると春に豪華に咲いてくれます。

  • 管理:花がらは摘み取ります。夏になる前に整姿して、すっきりした姿で過ごさせます。根づまりしやすいので、なるべく毎年植え替えを行います。なお、夏越し冬越しは挿し木苗を作っておくと室内に取り込むのが楽になります。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます。肥料食いのよい方なのでしっかりと与えます。
  • 病害虫:温室に置くとコナジラミやハダニが発生しやすくなります。

フクシアのアレンジ

洋風の庭に合います。和風の庭には落ち着いた花色を選びましょう。
通常は鉢植えで単植にしますが、苗が出回るようになったので寄せ植えにも使えるようになりました。鮮やかな花ですが派手ではないので様々な花とも合わせることができます。地植えにするケースは少ないですが、挿し木苗を保険でとっておけばできないことはないと思います。もちろん吊鉢や腰高の鉢に単独で植えても見栄えがします。

フクシアの主な品種

様々な品種が出回ります。欧米で改良された交雑品種が多いです。花色や花の大きさなどが異なる品種が多いですが、葉が美しい品種もあります。

エンジェルイヤリング」:有名品種。丈夫で暑さや寒さにも強いところがあります。花色別で様々なシリーズが出回っています。
メヌエット」:矮性で丈夫な品種。暑さや寒さにも強いです。

ヘンケル
ヘンケル
比較的耐暑性の強いフクシア。シックな葉と赤い花で熱帯植物的な印象。

フクシアフクシアの黄金葉種
様々なフクシアの品種。

その他の写真

フクシアの実
フクシアの実。

フクシアの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
高温多湿や寒さにやや弱いことを差し引いても、花期の長さと花つきのよさから高い評価を与えたい花です。個人的には寄せ植えよりも、単独で鉢植えにして独特な姿の花を楽しんだ方が魅力を引き出せるように感じます。

コメント

  • 珍しい品種の中には気難しいものもありますが、ポット苗で安価に出まわる一般的な品種は初心者でも育てやすいものが多いです。
  • 欧米では栽培や品種改良が盛んでポピュラーな花ですが、日本では気候上育てづらいためかどこでも見かけるというほどではありません 。春〜初夏と秋はとても育てやすく花もよく咲くので惜しいところです。
  • ヨーロッパの大西洋沿岸など、温暖で冬の寒さが厳しくない地域では野生化している種もあるとのことです。

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