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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

オミナエシ

オミナエシオミナエシ

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オミナエシのデータ

花色:黄
学名:Patrinia scabiosifolia
科名:オミナエシ科
分類:多年草(冬はロゼットで越す)
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈60〜160cm、横幅30〜100cm
主な見所:花(7〜10月)

オミナエシの特徴

秋の七草のひとつで、野趣のある素朴な印象が持ち味です。黄色い花が頂部に固まって咲きます。冬の株の姿は背の低いロゼット型で、初夏以降に長い花茎を伸ばします。別種に白花のオトコエシもあり同じように用いられます。開花の最盛期は晩夏以降ですが早生種は7月から咲き始めます。摘心しなかった場合、環境がよければ想像以上に背が高くなり立派な姿になります。

  • 難易度: 適地に植えれば育てるのは楽です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 適湿を好みます。乾燥には比較的強いです。
  • 耐寒性: 関東地方程度の寒さなら問題ありません。

オミナエシの育て方

適地ならほぼ放任でも育つほど丈夫で、大きくなりすぎるのがむしろ問題になります。
日当たりと水はけ、風通しのよい場所に植えます。日当たりが悪かったり、ジメジメした環境は苦手です。タネから育てる場合は春まきして翌年の開花になります。

  • 管理:低い背丈で咲かせたい場合は初夏(5月ごろ)に摘心してわき芽を出させます。なお、早生種は無理に切り戻さなくても背丈が低めに咲いてくれます。
    花が終わったら花茎を切り取り、冬にロゼット部分以外の枯れた茎や葉を整理します。
    増やす場合や、混みあって花つきが悪くなったら秋に株分けします。
  • 肥料:肥沃な土なら無理に与えなくてもよいです。やせ地の場合は春と秋に控えめに緩効性肥料を与えます。
  • 病害虫:これといった害はありません。

オミナエシのアレンジ

野性味のある印象なので地植えに向いています。自然風の庭や和風の庭の後方のワンポイントに用いるとよいと思います。整った庭や洋風の庭には向いていません。
切り戻しなどで背丈を抑えたものを小鉢に単植したり、秋の山野草同士の寄せ植えに使うこともあります。とはいえ、鉢植えで本来の魅力を引き出すのは難しいと思います。

オミナエシの主な品種

普通種は8月以降に開花しますが、7月から咲き始める早生種もあります。

オトコエシ
オトコエシPatrinia villosa
白花である以外、性質はほとんど変わりません。

その他の写真

オミナエシの根元の葉
オミナエシの根元の葉。

オミナエシの個人的な印象

オススメ度:★★
広く開けた場所に植えるとよく合います。一方で、狭い庭では使いづらいです。

コメント

  • 初夏に短く切り戻すと、背丈を抑えて咲かせることができます。
  • 茎などを切ったときに特有の臭気があります。切花を室内に置くと、その匂いに耐えられないと思う人も多いかもしれません。

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